1986 Fiscal Year Annual Research Report
真空紫外線(50nm以上)による生物効果の総合的研究
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61304066
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
桧枝 光太郎 立大, 理学部, 教授 (20062656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前沢 博 東海大学, 医学部, 助手 (00138653)
宗像 信生 国立がんセンター, 放射線研究部, 室長 (50100152)
二階堂 修 金沢大学, 薬学部, 教授 (60019669)
小林 克巳 高エネルギー物理学研究所, 放射光実験施設, 助教授 (20114077)
伊藤 隆 東京大学, 教養学部, 教授 (00012245)
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Keywords | 真空紫外線 / 放射線効果 / シンクロトロン放射 / DNA / 主鎖切断 / 塩基損傷 / 枯草菌 / 光音響スペクトル |
Research Abstract |
東京大学物性研究所SOR-RINGを用いる1986年度共同利用実験がほぼ予定通り行えた。行った主要な実験を以下に要約する。 (1)直結型照射装置。本年度から本格的に利用を開始したが、試料交換後の真空の立上げに時間がかかるため、1日に3回程度の試料交換しか行えなかった。また、100nm以下では、DNAと【T_1】ファージの感受性がいちじるしく高くなり、照射時間をのばすための減光機構を、必要に応じて挿入できるようにする必要が判明した。 (2)乾燥試料。ジヌクレオチド。DNA主鎖切断のモデルとしてdApdAの光分解を55-170nmで測定した。(伊藤、谷口)。分解産物はアデニンと5´-dAMPであった。DNA。主鎖切断を60-254nmで測定した(檜枝)。150nm以下の作用スペクトルはDNAの吸収スペクトルと類似していた。モノクローナル抵体を用いて、ピリミジンダイアー生成の作用スペクトルをとる試みを200-240nmで行った(二階堂)。1987年度の主要実験とする目途がついた。ファージ。【T_1】(前沢・鈴木)、とセンダイウィルス(恵)の照射実験を行った。枯草菌胞子の致死作用スペクトルを60nmまで拡大した(宗像)。DNA主鎖切断と反対に、135nmから100nmにかけて断面積は1/10に低下した。酵素。リゾチームの失活を60、80nmで測定した。(小林)。 (3)水溶液。163nmの真空紫外線によって、ヌクレオチドに生成するラジカルを、スピントトラップ法で測定した(桑原)。OHラジカルに起因するラジカルが同定できた。DNAの主鎖切断におよぼす、緩衡液濃の効果を調べた。 (4)光音響スペクトルを、いくつかの生体関連物質について測定した(稲垣)。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] K.Hieda: Photochem.Photobiol.44. 379-383 (1986)
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[Publications] K.Hieda: Photochem.Photobiol.44. 409-411 (1986)
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[Publications] K.Hieda: Photochem.Photobiol.44. 417-419 (1986)
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[Publications] T.Inagaki: Photochem.Photobiol.44. 303-306 (1986)
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[Publications] A.Ito: Photochem.Photobiol.44. 273-277 (1986)
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[Publications] A.Ito: Photochem.Photobiol.44. 355-358 (1986)
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[Publications] M.Kuwabara: Photochem.Photobiol.44. 265-272 (1986)
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[Publications] K.Takakura: Photochem.Photobiol.44. 397-400 (1986)
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[Publications] H.Maezawa: Photochem.Photobiol.44. 413-415 (1986)
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[Publications] N.Munukata: Photochem.Photobiol.44. 385-390 (1986)
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[Publications] K.Shinohara: Photochem.Photobiol.44. 405-407 (1986)