1988 Fiscal Year Annual Research Report
漢字情報のデータベース化に基づく常用漢字の学習段階配当に関する研究
Project/Area Number |
61410011
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Research Institution | The National Language Research Institute |
Principal Investigator |
野村 雅昭 国立国語研究所, 言語教育研究部, 部長 (60000428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂呂 雄二 国立国語研究所, 言語教育研究部・第一研究室, 研究員 (50157939)
佐竹 秀雄 国立国語研究所, 言語計量研究部・第二研究室, 室長 (90099911)
島村 直己 国立国語研究所, 言語教育研究部・第一研究室, 室長 (80124189)
村石 昭三 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80000412)
林 大 国立国語研究所, 名誉所員 (20000002)
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Keywords | 常用漢字 / 漢字情報 / データベース / 学習段階配当 / 習得度 / 熟知度 / 教科書 / 作文 |
Research Abstract |
1.データベースに登録する漢字情報の入力と校正を行った。(1)国語研で行った「雑誌九十種調査」「現代新聞調査」「中学校教科書・高等学校教科書調査」の各漢字の使用率・使用順位など、コンピューターに入力した情報の校正作業を行った。(2)漢字の読み書き調査の結果に関して、文化庁「児童・生徒の読み書きの力」(実施時期:1964年9月)、京都市中学校教育研究会国語部会「中学生の漢字を書く力の調査」(実施時期:1979年6月)、総合初等教育研究所「小学生の漢字の力」(実施時期:1980年7月)の調査結果の入力、校正を行った。(3)小学校の6教科(算数、理科、社会、図工、音楽、家庭)の教科書について、「小学校教科書出現漢字・語彙表」を作成した。この資料は、出現した個々の漢字について、「その漢字を使った語にどんな語があるか」「その語はどの学年で出現するか」「その表記形は漢字か仮名か」を知ることができるものである。(4)児童の文集作文の語彙についてコンピューターに入力した情報の校正作業を行って、漢字別語彙表を作成する準備を行った。(5)阪本一郎「教育基本語彙」「新教育基本語彙」のコンピュータに入力した情報の校正作業を行って、漢字別語彙表を作成する準備を行った。 2.次の報告を出版・印刷した。(1)児童の文集作文の語彙について、国立国語研究所報告98「児童の作文使用語彙」にまとめた。(2)秋田県・東京都・奈良県の小学校・中学校全500校の教員を対象にして行った漢字の学習指導に関するアンケート調査の集計結果を、「漢字の学習指導に関するアンケート調査」という冊子にまとめた。 3.どのような漢字情報をどのようにデータベース化するかということに関して、検討を行った。完全なデータベースとして整えることはできなかったが、漢字情報の最終的な校正までほぼ終えることができた。
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Research Products
(1 results)