1986 Fiscal Year Annual Research Report
Dynamics Explorer衛星資料の解析と国際データ交換システムの開発
Project/Area Number |
61420013
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
M Sugi 京大, 理学部, 教授 (90179135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家森 俊彦 京都大学, 理学部, 助手 (40144315)
荒木 徹 京都大学, 理学部, 助教授 (50025433)
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Keywords | 磁気圏 / 沿磁力線電流 / ダイナミックス エクスプローラー衛星観測 |
Research Abstract |
人工衛星Dynamics Explorer(DE)1及び2による磁場観測データベース及びデータ解析に必要なコンピュータプログラムを米国航空宇宙局ゴダード飛翔センターから京都大学理学部に移管する体制を整えることを第1年目の主目標とした。これまでに開発され、使用されてきたDEのデータ解析システムは、DEC方式によるので、互換性を重要視するDEプロジェクトの基本方針に則り、マイクロVAX-【II】スーパーマイクロコンピュータシステムを昭和62年2月2日に設置し、現在そのソフトウェアを整備中である。なお既存のMX3000コンピュータと連結して操作するために必要なソフトウェアを開発中である。ゴダード飛翔センターにおけるDEデータ解析システムとの互換性のテストにつき現在その作業に関して米国研究者と折衝中で、近日中に作業が開始される予定である。これらの計算機準備期間中は、ゴダード飛翔センターのデータ解析システムを用いて研究を続け、昭和61年度中に日本地球電気磁気学会において4つの論文を発表した。またDEプロジェクトの磁場観測主任研究員として杉浦は、米国研究者達と協同研究を続け、裏面にある如く数篇の論文の分担執筆をし、この他数篇の論文を現在準備中である。 国際データ交換システムの開発については、昭和61年5月に米国航空宇宙局のSPAN(スペースプラズマ解析ネットワーク)と称する国際ネットワークに当研究室を接続し、現在では米国研究者、特にDE関係研究者との通信は殆ど全部このネットワークを用いて行われている。通信量は現在1日平均2,3通で、手紙による通信をはるかに越え、毎月増加する傾向にある。米国及び欧州の世界資料解析センターとはSPAN或は他のネットワークにより接続されている。なお、1990年代のSTEP計画には京都大学が重要な役割を果すべく計画中である。
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[Publications] D.R.Weimer et al.: Journal of Geophysical Research. 92. 187-194 (1987)
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[Publications] C.Senior et al.: Journal of Geophysical Research. 92. (1987)
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[Publications] N.A.Saflekos et al.: Journal of Geophysical Research. 92. (1987)
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[Publications] S.Basu et al.: Journal of Geophysical Research. 92. (1987)