1988 Fiscal Year Annual Research Report
新しいNMR測定法による高分子のキャラクタリゼーション
Project/Area Number |
61430021
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
引地 邦男 北海道大学, 理学部, 教授 (30000805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 栄 北海道大学, 理学部, 教務職員 (70211381)
鴇田 昌之 北海道大学, 理学部, 助手 (80163963)
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Keywords | HMQC / 高分子 / キヤラクタリゼーション / 2次元NMR / ポリビニルアルコール |
Research Abstract |
本年度は^<13>C共鳴をその炭素に直接結合している^1Hを通して間接的に検出するHMQC法について検討した。この方法は^<13>Cと^1Hの異種核を含む多量子コヒーレンスを利用するもので、励起パルスの位相依存性の違いを利用して、^<13>Cに結合していない^1Hの共鳴を消去して、^<13>Cと直接結合している^1Hの共鳴のみを残し、検出する方法である。^1Hの磁気角運動量比が^<13>Cに較べて4倍大きいので、S/Nが約8倍向上する。更に、メチル炭素の検出は3個の^1Hを通して行うので、24倍も検出感度が向上する利点がある。最初に、^<13>Cをデカップルしない方法で実験を行った。既存の装置の照射側にマルチオッシレータをつなぎ、照射側から^<13>C周波数を出す。消え残りの^1Hの信号を小さくするために、Baxの方法、Wagnerの方法、ホモスボイルを用いるWuethrichの方法を試みた。Bax法、Wagner法、何れも同程度であったが、Wuethrich法は装置の調整が複雑であり、最良の条件を見つけるみとが難しいことがわかった。この方法ポリビニルアルコールに適用して、従来のCHCOSYより優れていることを見いだした。ついで、^<13>Cをデカップルする方法について検討した。^<13>Cをデカップルすると、^<13>Cの周波数がロック系を乱すためよいS/Nが得られなかったが、^1H検出系、^<13>C照射系、ロック系にそれぞれバンドパスフィルターを組み入れることによって、これを解決できた。HMQCにより通常の^<13>Cスペクトルでは検出困難なメチル炭素が容易に観測できることが判明した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kunio,Hikichi;Manabu,Yasuda: Polym.J.19. 1003-1012 (1987)
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[Publications] K.Hikichi;T.Hiraoki;M.Ikura:K.Higuchi;K.Eguchi;M.Ohuchi: Polym.J.19. 1317-1320 (1987)
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[Publications] K.Hikichi;M.Ikura;T.Katoh: Polym.J.,. 20. 185-187 (1988)
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[Publications] K.Hikichi;M.Ikura;M.Yasuda: Polym.J.,. 20. 851-859 (1988)
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[Publications] M.Tokita;M.Ikura;K.Hikichi: Polymer. (1989)
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[Publications] K.Takegoshi;K.Ogura:K.Hikichi: J.Magn.Reson.(1989)