1988 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル画像の圧縮・蓄積・転送・読影・報告書作製への適合性に関する評価研究
Project/Area Number |
61440047
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
金子 昌生 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90107805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 洋二郎 浜松医科大学, 医学部, 助手 (30174171)
高井 通勝 浜松医科大学, 医学部, 講師 (30092977)
高橋 元一郎 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (20115489)
佐藤 一雄 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50003489)
田中 博 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (60155158)
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Keywords | アナログ・デジタル化 / マイクロフィルム / 光学的拡大 / 肺野線状陰影 / 音声入力 / 音声認識 / 報告書作製 |
Research Abstract |
日常の放射線診療は大部分アナログ情報のX線写真で、膨大な情報をデジタル化することにより画像の圧縮・蓄積・転送が可能になる。CRT上のデジタル画像が読影に役立つかを、基礎的・臨床的検討とその実用性に対して適合性を評価するのが第一の研究目的である。基礎的検討においてはアナログ・デジタル化によりデータの劣化は避けられず、線状陰影の再現性にはオリジナルデータの3倍拡大が必要なことが判った。臨床でも同様の結果であった。オリジナルフィルムの大量処理のためバーコーダーおよびオートフィーダーシステムを完成させ、データ解析のために用いている。第二の問題点は、すでにマイクロ化してデータ蓄積され、オリジナルフィルムが廃棄されたものについてデジタル化をいかにするかである。基礎実験で光学的に30倍まで拡大すると解像力が8lP/mmまで復元可能なことが判った。臨床例ではマイクロ化されたフィルムを光学的に14.2倍に拡大したものをデジタル化した画像を、オリジナルフィルムと肺野の線状陰影について比較した処、全般的に画質はオリジナルと遜色がないことが判った。第三は本年度の研究主題である音声入力による報告書作成システムの導入とその実用化である。日本語の音声認識装置は最高500語しか認識できず、音声誤認識も多い。英文で、1000語記憶されているものについて検討したが、実用性に乏しかった。最終的に、ソフトウエアの充実した5000の語彙をもち、領域も放射線診断全般に亘り、各論では、骨格系、胸部、腹部、造影診断、CTスキャン、神経放射線、乳房撮影、核医学、超音波に、更に自由作文も可能なものを用い、その実用性を検討した。音声認識は良好で、ほぼ正常例の報告書作成には短時間で可能であり、複雑な自由作文のものはまだベテランのトランスクライバーには及ばないことが判った。
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Research Products
(1 results)