1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61440074
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
清水 弘一 群馬大学, 医学部, 教授 (10009946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼賀 哲郎 群馬大学, 医学部, 助手 (80175520)
岸 章治 群馬大学, 医学部, 助手 (30125843)
米谷 新 群馬大学, 医学部, 助手 (40143234)
堀内 知光 群馬大学, 医学部, 講師 (30008320)
岡野 正 群馬大学, 医学部, 講師 (00008351)
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Keywords | 血液網膜柵 / 高感度ビデオカメラ / 乳酸 / プロスタグランディン |
Research Abstract |
血液眼柵のうち、内、外血液網膜柵について更に検索を進めた。 内血液網膜柵については薬物の影響について検討した。これには実験的未熟児網膜症を子ネコに作成し、内血液網膜柵の破壊のモデルとして用いた。生后4〜9週の未熟児網膜症をもつネコは著しい蛍光色素の漏出が硝子体蛍光測定法で観察される。しかし新生血管が〓解しはじめる生后3カ月には、蛍光色素の漏出は極めて低値となる。この時期にプロスタグランディンE_2、乳酸及びコントロールとして生理的食塩水を硝子体腔に注入し、内血液網膜柵のそれぞれに対する反応を硝子体蛍光測定法で観察した。その結果、乳酸で最も強い内血液網膜柵の破壊が観察され、プロスタグランディンE_2では中等度の破壊を示したのに対し、生理的食塩水では術前、后で差異はなかった。また成熟ネコに同様の薬物を使用し、実験したが、いずれの薬物によっても、内血液網膜柵の破壊は観察されなかった。これは病的状態にある内血液網膜柵の特異性を示す事実として重要である。これは今年7月に札幌市で開催される北日本眼科学会で発表予定である。 外血液網膜柵については、高感度ビデオカメラを組み込んだ組隙灯顕微鏡及び顕微鏡により、その形態について検索を行なった、本法によれば、有色家〓眼の視床では、起生体で網膜色細上皮の観察が可能となった。光凝固により生ずる網膜色素上皮細胞の破壊、目が同様に可能となり、今后臨床に応用される可能性について検討を加えている。この結果については今年5月に京都市で開催される、日本眼科学会総会で発表することになっている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 飯田知弘,半谷新: 日本眼科学会雑誌.
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[Publications] 林直人,米谷新: 日本眼科学会雑誌.
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[Publications] 阿部友厚、半谷新: 日本眼科学会雑誌.
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[Publications] Shin,Yoneya: TV internationl symposinm of ocular fluoroplutanetry.