1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61450046
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
高嶋 雅明 和歌山大, 経済学部, 教授 (90031848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 勉 和歌山大学, 教育学部, 教授 (20019037)
泉 健 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (80107995)
柏原 卓 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (40037015)
小山 靖憲 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50031802)
安藤 精一 和歌山大学, 経済学部, 教授 (20031825)
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Keywords | 高野山 / 高野山領 / 過疎山村 / 童歌 / 義人伝承 / 三浦家文書 / 伊都郡古文書高野山内給図 / 五条県 / 戸谷新右衛門 |
Research Abstract |
本研究は高野山及び高野山麓地域を歴史学・文学・言語学・民族音楽・経済学・地理学・社会学の分野から総合的に考察しようとするもので、大きく区分して歴史研究・文化研究・山村社会論の三つのパートに分けて分坦し研究しており、初年度である本年度(昭和61年度)での研究成果は次のようである。 1〈歴史研究〉では、高野山関係の史料収集に着手し、とりわけ、中世古文書・近世高野山領の行政文書の撮影-焼付作業に従事するとともに、その史料整理を行った。また、近代における高野山地域の史料収集としては、旧五条県関係の行政文書の検索や地元新聞紙からの関連記事の検索・整理を実施した。また、研究報告としては戸谷新右衛門伝説の形成過程についての検討がなされ、関連史料の発掘を進めた。 2〈文化研究〉では、高野山地域の特質を明らかにするためにも、紀州・和歌山全域の特徴を析出する必要があるとの視点から、広く史料調査,実地調査を行うこととし、「三浦家文書」の詳細な検討をはじめ、童歌の録音など史料保存にも努めた。 3〈山村社会論〉の分野では、高野山麓の町村の現状把握をするため、各種センサス類の収集,整理と若干の分析に着手したが、現地調査などを含めてさらに次年度に継続研究するはずである。 4 総合研究の実をあげるために、高野山での合宿研究をもつとともに、高野山地域をひとつの"山上都市"として位置づけることなどを議論し、その研究成果の中間報告を和歌山大学紀州経済史文化史研究所『紀要』で発表を予定している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 泉健: 和歌山大学 紀州経済史文化史研究所紀要. 7. (1987)
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[Publications] 後藤正人: 和歌山大学 紀州経済史文化史研究所紀要. 7. (1987)
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[Publications] 村瀬憲夫: 和歌山大学 紀州経済史文化史研究所紀要. 7. (1987)
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[Publications] 安藤精一: 和歌山大学 紀州経済史文化史研究所紀要. 7. (1987)