1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61450057
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
小山 弘志 国文学資料館, その他, その他 (90012179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小峯 和明 国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (70127827)
田嶋 一夫 国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (70044724)
渡辺 守邦 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (00074930)
福田 秀一 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (80044725)
長谷川 強 国文学研究資料館, 文献資料部, 教授 (00039942)
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Keywords | 日本文学 / 寺院所蔵資料 / 人文科学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、古くから文化活動の中心的役割を果たしてきた寺院の所蔵している日本文学関係資料(殊に未公開の資料)について、予備的な調査を行い、本格的な調査・収集への手がかりをつけることであった。 本年度の研究においては、次の3点において所定の成果を挙げた。 (1)調査対象寺院台帳の作成 これまでに報告されている寺院所蔵の資料調査・報告等をもとに台帳の作成を行い、すでに所在が明らかにされている資料の把握に努めた。台帳の作成は、全体計画の2分の1を作成した。これは、次年度で完成させる。 (2)寺院関係所蔵目録の収集 これまでに報告(発行)されている寺院の所蔵目録を入手し、調査研究資料の整備に努めた。 (3)各寺院における日本文学関係資料の概要の把握 資料を所蔵していると思われる寺院、あるいは調査の許可を得た寺院に赴き、資料の予備的な調査を行い、資料数,資料の保存状況,蔵書傾向等について把握した。これについては調査の許可がなかなか得られない場合が多く、このため多くのロスがあったことを付記する。 以上、本年度の研究活動は、初年度であったため基礎的な側面に重点をおいてすすめた。これにより今後は一層の研究の進展が期待できる。また、具体的な予備調査の結果、これら資料が保存管理において、悪条件である場合が多く、急速に消失しつつある。早急な調査の必要性を痛感する。
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