1986 Fiscal Year Annual Research Report
日本海地域における在日朝鮮人問題の歴史的,経済的研究
| Project/Area Number |
61450075
|
|---|
| Research Institution | Shimane University |
|---|
Principal Investigator |
内藤 正中 島根大, 法文学部, 教授 (90032416)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 泉 島根大学, 農学部, 教授 (60032546)
山本 眞一 島根大学, 教育学部, 助教授 (60108785)
木村 隆之 島根大学, 法文学部, 助教授 (80108779)
保母 武彦 島根大学, 法文学部, 教授 (70127497)
岡崎 勝彦 島根大学, 法文学部, 教授 (50109245)
|
|---|
| Keywords | 日本海地域 / 山陰地方 / 在日朝鮮人 / 過疎問題 / 益田事件 |
|---|
| Research Abstract |
(1)在日朝鮮人関係資料の収集整理
全国的な資料として既刊図書雑誌,団体機関紙誌を収集整理して、全国のなかでの日本海地域の特質を明らかにするとともに、日本海地域とりわけて山陰地方での在日朝鮮人の歴史的形成過程関係資料を、島根県庁,益田市役所,美都町役場に所藏する行政文書,及び島根新聞,石見タイムス,浜田新聞等の新聞資料から、山陰地方での実態について明らかにした。
特に、浜田市立図書館所藏の石見タイムス,浜田新聞をマイクロフィルム撮影できたことは、今後の研究に資するところが大きい。
(2)在日朝鮮人の実態調査
島根県益田市と美都町在住の朝鮮人一世を対象にして個別面接調査を実施して、在日朝鮮人の個人史,個別の就業実態,生活意識について聴取した。
(3)在日朝鮮人団体の調査
在日本大韓民国居留民団島根県本部 在日本朝鮮人総聯合会島根県常任委員会の在日同胞権利擁護活動について調査し、昭和24年の益田事件についての本質解明を重点的に行った。なお、本研究メンバーが中心になって、島根県・松江市・山陰放送とともに、昭和61年6月に環日本海国際シンポジウムを松江市で開催して、朝鮮問題に対する国際理解を深めることに資した。
|
-
[Publications] 内藤正中: 経済科学論集(島根大学法文学部紀要). 12号. 1-28 (1986)
-
[Publications] 内藤正中: 山陰地域研究(島根大学山陰地域研究総合センター紀要). 3号. 1-15 (1987)
-
[Publications] 岡崎勝彦: 山陰地域研究(島根大学山陰地域研究総合センター紀要). 3号. 17-35 (1987)
