1987 Fiscal Year Annual Research Report
クーロン励起によるB(E3)およびQモーメントの測定
Project/Area Number |
61460017
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小川 雅生 東京工業大学, 総合理工, 助教授 (60016863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
実吉 敬二 東京工業大学, 総合理工, 教務職員 (80143650)
服部 俊幸 東京工業大学, 原子炉研, 助教授 (50134648)
永井 泰樹 東京工業大学, 理学部, 助教授 (80028240)
新井 栄一 東京工業大学, 原子炉研, 教授 (50016846)
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Keywords | クーロン励起 / B(E3) / Qモーメント / 重イオンビーム / 粒子ーγ線同時計数 / REORIENTATION効果 / BGOγ線検出器 |
Research Abstract |
1)重イオン線型加速器. 加速電界分布の改良工事および熱工学的な改良は終了した. これによりCW運転で80kWの高周波入力が可能となり, 設計どおり^<16>O^<4+>のビームを加速することができるようになった. この後に, 第2加速タンクをビームラインに設置する工事が入り, これも終了した. 63年1月より再び線型加速器からビームを出すことができる状態になった. 現在のビームスポットは^<16>Oビームで5mm×10mm程度とかなり大きいため, 2φのアパーチャーで切抜いた後のビーム強度が不足している. ターゲット上でのビーム強度を上げる作業を進めている. 加速器システム全体としての安定性および慣れが増加したため,1時間程度でシステムを立上ることができるようになった. 2)予備実験. αビームによる励起強度の測定により, Si検出器系のテストを行った. ターゲットは^<114>Dd,αエネルギーは9MeVである. αビームの場合, エネルギー分解能が高いため, γ線の反同時計数は不要である. 予想どおりの^<2+>/O^+強度比が得られた. なお,αビームは4.75MVバンデグラフ加速器からのものであり, ビームエミシタンスが十分に良いという条件の下で得られた. 3)その他. ターゲット物質の還元蒸着, 真空の改良は進行した. 今後の問題は(a)重イオンビーム強度の増強,(b)Siアニュラー検出器を冷却することにより^<16>O,^<32>Sビームに対する分解態の改善,(c)ビームエネルギーの絶対値の較正, などが考えられる.
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