1986 Fiscal Year Annual Research Report
車輌走行条件下におけるアスファルト混合物の動的応答と疲労破壊に関する研究
Project/Area Number |
61460158
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
菅原 照雄 北海道大学, 工学部, 教授 (90001065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 将 北海道大学, 工学部, 教務職員
上島 壮 北海道大学, 工学部, 助手 (60001228)
森吉 昭博 北海道大学, 工学部, 助教授 (50002051)
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Keywords | アスファルト / アスファルト舗装 / 粘弾性体 / 動的応答 / 疲労抵抗性 / SAS / 変形係数 / 温度依存性 |
Research Abstract |
本研究は車輌走行条件の下でのアスファルト混合物の動的応答と疲労破壊性状を求めんとするものである。 在来単純な条件の下での動的な応答と疲労抵抗については比較的広く研究が行われて来たが、実際の車輌が走行する際に発生する応力波形はかなり複雑であり、またアスファルト舗装が粘弾性体であることに基因して車輌の走行間隔が、変形に与える影響も無視できない。 本研究では、SAS・BISARシステムを用いて実際の車輌走行によって舗装体に生ずる応力状態を計算し、それらをシミュレーション波として試験に用い、供試体に発生する変形を測定し、レスポンスを求めると同時に、それらを反復載荷することによって、疲労抵抗性を求めた。 実験としては、温度を3段階に変化させ、さらに対応する走行速度を4段階に変化させ、それぞれの動的応答を求め、さらに疲労破壊回数を測定した。 それらの結果以下の事項が明らかになった。 a,タンデム波形への応答として、在来まったく明らかにされていなかった2軸目の変形の増大が確認された。 b,温度、走行速度に対応して、応答波形が極めて大きく変化する。 C,レストピリオドとして挿入した車頭間隔が応答に大きな影響を与える。 d,連続波で得られた疲労抵抗性とレストピリオドをもつシミュレーション波で得られる疲労抵抗性にはかなり大きな差が存在する。 本研究は明年度も継続を予定しており、さらに研究の進展を期したい。
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[Publications] 佐見誠,菅原照雄: 土木学会北海道支部論文報告集. No.42. 527-532 (1986)
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[Publications] 小笠幸雄,菅原照雄: 道路建設. No.464. 74-77 (1986)
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[Publications] 菅原照雄,渡辺政義: 第42回土木学会年次学術講演会. (1987)