1986 Fiscal Year Annual Research Report
地震時における地盤振動の建築構造物に与える荷重効果評価手法の研究
Project/Area Number |
61460172
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高梨 晃一 東大, 生産技術研究所, 教授 (60013124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
洪 起 東大生産技術研究所, 第五部, 助手 (80186600)
大井 謙一 東大生産技術研究所, 第五部, 講師 (90126003)
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Keywords | 地震動観測 / 地震応答 / 相互作用 / オンライン実験 |
Research Abstract |
本研究は、地震動の建築構造物におよぼす荷重効果の定量的な把握を目的として、基礎一構造物模型を実地盤上に設置し、起振器実験、静的載荷実験、オンライン応答実験を実施した上で、自然地震による応答観測を長期間実施しようとするものである。 1.これまで、実地盤上に強度の低い構造物モデルを設置して、これらの地然地震に対する応答を観測してきている。初年度はまず今まで蓄積した観測データを整理して、地震動による地盤の振動性状、構造物モデルの応答を分析し、地盤と構造物との相互作用、例えば、加速度応答におけるレステムゲイン等を求め、基礎一構造物の応答を解明した。この結果を参考にして新らたに基礎一構造物模型を設計、実地盤上に設置し、計測システムを整備した。 2.今回設置した基礎一構造物模型の動特性を把握するため、初年度に購入した起振器を用いて加振実験を行ない、加速度応答倍率曲線などを求めた。これによって、上記模型の固有振動数など動特性を知ることができた。 3.実験の範囲は限られた範囲にあるので、一般的な結論を導びくためには有効な解析手法を開発する必要がある。このため、現在、無限地盤上に置かれた長方形基礎一構造物系の振動解析を実施している。実測した地盤係数を用いて求めた加速度応答曲線などは、先きの起振器実験の結果と比較されて、解析手法の有用性の検討が行われている。 以上のような初年度の研究成果をふまえ、次年度では、基礎一構造物模型のオンライン応答実験を実施して、この実験手法の適用範囲を拡大すると共にこれまでの観測データや実験データと比較検討する。最後に、まとめとしてこれらのデータを基に荷重効果の評価手法を開発し提案する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 高梨晃一: 日本建築学会大会学術講演梗概集. 1035-1036 (1986)
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[Publications] 高梨晃一: 日本建築学会大会学術講演梗概集. 1037-1038 (1986)
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[Publications] K.Takanashi: On-Site Experiment Verification of Seismic Behavior of Nuclear Reactor Structures and Components.(1987)
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[Publications] 大井譲一,高梨晃一: 第33回構造工学論文集. (1987)