1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61470038
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 昌憲 京工繊大, 繊維学部, 教授 (30027859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 信男 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (60127165)
山田 武 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (60093358)
木村 良晴 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (10132276)
牧野 圭祐 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (50159141)
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Keywords | 電気化学ラベル化剤 / 電解化学発光ラベル化剤 / DNA末端蛍光ラベル化剤 / 光親和性ラベル化剤 / 溶媒抽出用ラベル化キレート剤 |
Research Abstract |
高速液体クロマトグラフィーやフローインジェクション分析法に有効な新しいラベル化剤について各種の検討を行なった。フエロセンカルボル酸などフエロセン誘導体は電気化学的検出に適しており、またルミノール誘導体としたオリゴペプチドは電気化学及び電解化学発光検出に有効であった。 ニユクレオチド関係ではDNAプローブの末端蛍光ラベル化を行なった。試料として用いるオリゴDNAの精製法の確立と、Orgelの変法を用いたラベル化の反応条件設定について研究を行ない、前者については、これまで報告のなかった逆相クロマトグラフィーを用いることによって50量体以上の試料を純粋に取り出す方法を見出し、更に後者については、試料,ラベル化剤縮合剤及び反応媒体についての厳密な濃度比を決定できた。 生体中の生理活性物質関係ではプロスタグランジン【D_2】及び【E_2】に、フェノチアジン誘導体を導入し、マウスの神経細胞膜に対する透過性を検討した。また、トロンポキサンアナログに光親和性ラベルと【^(125)I】放射性ラベルを導入し血小板上のトロンポキサンレセプターとの親和性を調べた。後者の結果からphoto-affinityラベルと、スペーサーに対する構造要件を研究した。 溶媒抽出法の研究ではフローインジェクション分析法による大量の試料処理をするための基礎検討として、緩衝液中の金属イオンをラベル化剤を結合したキレート剤によりクロロホルム層に抽出する條件を研究中である。 クロマトグラフィー関係充填剤の開発としては、残留シラノール効果のない逆相系カラムを研究している。通常のシラノールはシラノール効果の一部に関連するのみで、シリカ表面の酸性の強いシラノール、あるいはシラノール塩、金属不純物などの影響が大きいことを見出し、これらを除去する合成法により、シラノール効果のきわめて小さい充填剤の合成に成功した。
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[Publications] M.SATO: Analytical Sciences. 2. 529-533 (1986)
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[Publications] A.Kurahashi: Chemistry Letters. 1. 1413-1416 (1986)
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[Publications] K.Makino: Nucleic Acid Research. Symp.ser16. 45-48 (1985)
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[Publications] H.Ozaki: J.of Chromato graphy. 322. 243-253 (1985)
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[Publications] 木村良晴: Advances in Prostaglandin,Thromboxane,and Leuhotriene Research.17. (1987)
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[Publications] 田中信男: クロマトグラフィー関係誌. (1987)