1986 Fiscal Year Annual Research Report
腰部椎間ヘルニアに対する新しい酵素治療法開発の基礎的研究
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61480316
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
勝呂 徹 千葉大, 医学部, 助手 (00143272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 宏 千葉大学医学部, 整形外科, 講師 (30114268)
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Keywords | Proteoglycan / Interventebral disc / Nucleus / Annulus filrosis |
Research Abstract |
椎間板髄核溶解可能な各種酵素を用いて椎間板髄核の消化に十分な酵素量を沢定すべき予備実験をウサギを用いて行った。用いた酵素はChymopapain、Collagenase、protease、Elaszyme、Protease K、Clestripain、Chaseの7種を用いた。予備実験の結果その十分量の酵素は、れぞれ 1mg、200unit、1mg、0.1mg0.1mg、0.1mg、10nunitであることより、サルを用い注入を行った。サル実験群の病理学的研究と生化学的研究を行った。実験は、Chymopapain、collagenaseを中心に行い、それぞれ1,2,4,6,12,24週経過例につき病理学的、生化学的研究を行った。その結果椎間板髄核の動態は、ほぼ酵素間による差はなく同じような所見を示した。髄核は完全に消化され、その髄核内には、軽度の線維の残存と椎間高位の著明な減少を見た。4週目頃よりこれからの変化は、軟骨細胞主体となり、線維輪内層より多数の軟骨細胞の侵入を沈め、経過とともに線維軟骨化を示し3ケ月目には、椎間板の高さも回復傾向を示す。一方生化学的変化としては、ウロン酸量では、4,6週目では、非常に少量であったが、12,24週目では、経時的に増加を示し、対辺の91%まで回復を示していた。注入4,6週では、Proteoghycan aggugateは、存在しなかったが12週では、Proteoglycanの再生が見られ、24週では、Aggugate/monomarの比は対照と同程度まで回復した。一方線維輪は、ウロン酸量は、1週で44%まで減少し24週では66%にすぎなかった。全体として1週目でProteoglycan monomarの再生が始まり2週目ではProteoglycan aggugate/monomar比は、対照と同等度まで回復、24週まで同様の傾向を示した。今後は長期経過観変群の所見を分析する予定としている。
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Research Products
(2 results)