1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61510013
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
水谷 幸正 佛教大, 文学部, 教授 (60066389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池見 澄隆 佛教大学, 文学部, 教授 (10066417)
田宮 仁 仏教社会事業研究所, 専任研究員 (60155257)
広瀬 卓爾 佛教大学, 社会学部, 助教授 (60054673)
山口 信治 佛教大学, 社会学部, 教授 (60066404)
雲井 昭善 佛教大学, 文学部, 教授 (80081892)
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Keywords | ターミナルケア / ホスピス / 生死観 / 臨終行儀 / 病名告知 / 看死 / 生と死 / 他界観 |
Research Abstract |
昭和62年2月18日(水)・19日(木)の両日、浜松聖隷三方原病院、聖隷ホスピスの見学調査を行い、ホスピス内の各施設(病室・食堂・礼拝室・霊安室等)を見学するとともに、毎朝8時から、礼拝室で行われる礼拝にも参加した。また各関係者(長谷川保最高顧問・原義郎ホスピス院長・佃和男チャプレン)から、ホスピスの実情についての説明をうけ、さらに入院患者との対話も試みた。その結果、末期ガン患者に対して欧米のホスピスがもつ、「肉体的苦痛の緩和 、「精神的不安の解消 という機能とともに、当ホスピスでは、患者やその家族からの要請により、「延命への努力 がなされており、欧米のホスピスとは異なる運営理念設立への姿勢(模索)が看取された。さらに入院患者が臨終をむかえた際、他の患者が寄り集い、いわゆる「みとり が行われているという実情から、ホスピスの関係者が、仏教の「臨終行儀 に対して強い関心を示していることが窺え、仏教ホスピス設立の必要性を再確認する結果となった。また、当初の計画の通り、一般人(看とられる側)と関係専門家(看とる側)に対する、意識の実態調査を行うための調査票に関して、その具体的な項目を次のように決定した。(A.調査対象の属性、B.死生観、C.臨死状況、D.臨終行儀、E.病名告知、F.看護、G.延命、H.仏教者の役割)。
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