1988 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
61550065
|
|---|
| Research Institution | Yamagata University |
|---|
Principal Investigator |
渡辺 一実 山形大学, 工学部, 助教授 (90091769)
|
|---|
| Keywords | 不均質 / 弾性体 / 波動エネルギー / 低速度層 / 波動 / 界面 / 典線法 |
|---|
| Research Abstract |
本研究における研究計画では最終年度においてこれまで行ってきた研究過程をふまえて、不均質弾性体中での低速度層における波動エネルギーの閉じ込め現象を数理的に解明することである。
本研究で取り上げた不均質弾性(確立関数及び連続階段関数的変化)では、解析可能な波動場が限定されることが判明した。
このため二次元特性曲線法を新しく開発すること、また研究興味の進展として階段関数的変化勾配とRay-Pathとの相関についても検討を行う必要性がでてきた。
このため本年度の研究のまとめでは円柱の半径方向に物性値が確立関数/連続階段関数的に変化する場合について解析を行いリング状の低速度域に閉じ込められる波動エネルギーの比率を求めた。
また二次波動場での特性曲線法を開発し、平面SH波問題に適用、波動形態としてSH波を対象として解析を行い、震源位置と閉じ込めエネルギーの関連について検討を行った。
特に研究興味の進展として62年度に引き続きベルト騒音の理論解析や不確定位置決めによる波動特性の解析に本手法(不均質変化が確立分布関数および連続的階段関数として変化する不均質弾性体中の波動解析手法)を応用するとともに不均質界面近傍での波動エネルギーヘの分布について検討を行った。
本研究は今後の発展が大きく期待されるものであり、引き続き研究を継続発展させたい。
|
Research Products
(9 results)
-
[Publications] 渡辺一実、多田雅史、平野芳太郎: 日本機械学会論文集 A編. 54-498. 232-237 (1988)
-
[Publications] 渡辺一実、多田雅史、平野芳太郎: 日本機械学会論文集 A編paper No.88-0145A.
-
[Publications] 渡辺一実、多田雅史、平野芳太郎: 日本機械学会論文集 A編paper No.87-1116.
-
[Publications] Kazumi,Watanabe: JSME International.Paper.No.2006A.
-
[Publications] Kazumi,Watanabe: Journal of Sound and Vibration.Paper.No.P/97/88.
-
[Publications] Watanabe,K.;Koyama,T.;Nagai,K.;Kagotani,M.: Proceeding of the 5th International Conference on Power Transmission and Gears,Chicago,1989,.
-
[Publications] 渡辺一実、渡辺計彦、平野芳太郎: 日本機械学会第65期通常総会講演会 機構論No.870-4. 40-41 (1987)
-
[Publications] 渡辺一実: 日本機械学会東北支部米沢地方講演会 機構論No.881-2. 47-48 (1988)
-
[Publications] 渡辺一実、小田明: 日本機械学会東北支部米沢地方講演会 機構論No.881-2. 49-50 (1988)
