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1986 Fiscal Year Annual Research Report

水稲稈の物理的強度と葉・根の活性との関係

Research Project

Project/Area Number 61560021
Research InstitutionFukui Prefectural College

Principal Investigator

宮坂 昭  福井県短, その他, 教授 (90174151)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉川 嘉一  福井県立短期大学, 農学科, 助手
Keywords水稲の根 / うわ根
Research Abstract

水稲は出穂後に、「うわ根
が増加し、また、「株直下の伸長根
が急に発育する。しかし、「うわ根
・「株直下の伸長根
の役割を明確に区分して示した報告はまだみられない。この研究では、木製の根箱を作成し、出穂期と出穂2週間後に、「うわ根
・「株直下の伸長根
に切断処理を与え、このことによって、「うわ根
と「株直下の伸長根
の役割を明らかにしようとした。
えられた結果を要約すれば次のようである。
1.「うわ根
の切断・「株直下の伸直根
の切断によって収量が減少することを認めた。「うわ根
と「株直下の伸長根
の双方を切断した場合に収量が最も少なくなったが、「株直下の伸長根
のみの切断による減収程度は「うわ根
のみの切断による減収程度よりも小さかった。
2.根の切断による収量低下の影響を米粒の登熟程度により解析してみた結果、「うわ根
を切断すると粒厚1・8mm以下の登熟不良米の割合が増加したが、「株直下の伸長根
を切断した場合にはこの種の登熟不良米をそれほど増加しなかった。
3.根の切断処理によって、茎部の挫折抵抗力が減少した。その減少程度は、「株直下の伸長根
の切断が「うわ根
の切断よりも大きく、「うわ根
と「株直下の伸長根
の双方を切断した場合には茎部の挫折抵抗力が最も小さくなった。
4.以上のことから、「うわ根
と「株直下の伸長根
とは役割を異にしており、「うわ根
は主として登熟に関与し、「株直下の伸長根
は主として倒伏の防止にあずかっているといえるようである。

URL: 

Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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