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1986 Fiscal Year Annual Research Report

樹体内木部圧ポテンシヤル測定によるさし木発根率の推定

Research Project

Project/Area Number 61560171
Research InstitutionKochi University

Principal Investigator

池本 彰夫  高知大, 農学部, 教授 (00093948)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉川 賢  高知大学, 農学部, 講師 (50166922)
西村 武二  高知大学, 農学部, 助教授 (30036743)
永森 通雄  高知大学, 農学部, 教授 (60036704)
Keywords木部圧ポテンシャル / さし木発根率 / 春ざし / 夏ざし / 針葉樹 / 広葉樹 / 常緑樹 / 落葉樹
Research Abstract

1.さし木発根率とその親木の水分状態をみるため、圧室法によって約60種の木部圧ポテンシャルを1年間にわたって測定し次の結果を得た。(1)春ざし、夏ざしともその親木のポテンシャルは8月に最低値を示す樹種が多く、発根率と月別ポテンシャルの関係では6、8月は他の月に比べやや高い傾向を示した。(2)発根率を良、普通、不良に分け、春ざし、夏ざしを針葉樹、広葉樹及び常緑樹、落葉樹別に分け、さしつけ時の3月,6月,8月,11月及び年平均ポテンシャルとの関係をみるといずれも発根のよい樹種はポテンシャルが高く、発根不良樹種ではポテンシャルが低いことがわかった。また、常緑と落葉樹のポテンシャルの月別変化をみると、常緑樹は落葉樹に比べポテンシャルの変化が少なく着葉の有無がポテンシャルに強く影響していると考えられた。しかし、対応した各グループ内の樹種数が一定でなく精確な検討はできなかった。(3)同一科内に属する樹種のポテンシャルの月別変化をみると着葉形態(常緑、落葉)が同じ場合にはかなり類似することがわかった。(4)各樹種より採穂した5本の試料は採穂後ほぼ3分以内にポテンシャルの測定を終えたが、この時間内でも時間経過とともにポテンシャルが低下するもの、あまり変動しないもの、また同じ樹種でも低下、変動の仕方が月により異なり一定の傾向はみられなかった。
2.鉢植えしたスギクローンをガラス室内に入れ、かん水した鉢とかん水しない鉢を設けポテンシャルの変動を調べた実験ではかん水スギのポテンシャルは徐々に増加した後ほぼ一定値に達したが、無かん水区では徐々に減少した。これはポテンシャルが土壌水分に影響され、水分が不足すると樹体内で水欠差を生じポテンシャルが減少すると考えられた。3.62年度はさし木発根率とその親木の採穂後の時間経過に伴うポテンシャルの変化の仕方について調査し、発根とポテンシャルの樹種特性を明らかにしたい。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 池本彰夫: 日本林学会関西支部第37回大会講演集. 37. 146-149 (1986)

  • [Publications] 池本彰夫: 日本林学会大会発表論文集. 98. (1987)

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Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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