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1988 Fiscal Year Annual Research Report

血管症患者血清中の抗リン脂質抗体の性状とその意義

Research Project

Project/Area Number 61570318
Research InstitutionKitasato University, School of Medicine

Principal Investigator

岡田 純  北里大学, 医学部, 講師 (50118791)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柏崎 禎夫  北里大学, 医学部, 教授 (20050429)
鈴木 貴博  北里大学, 医学部, 助手 (00179227)
Keywords抗リン脂質抗体
Research Abstract

古典的な膠原病の合併のない症例においても、血栓症の原因の一つに抗リン脂質抗体の関与が推測されている。しかし、これらの症例の臨床像は不明である。本研究では、膠原病以外の患者で梅毒血清反応偽陽性(BFPーSTS)、またはlupus anticoagulant(LAC)陽性例について、検討をした。北里大学内科を受診した患者で明らかな膠原病の合併を伴わずBFP-STSまたはLACが陽性であった31例の患者を対象。31例中女性が24例(77%)で、発症時年齢は平均32.7±14.6歳。BFP-STS陽性例は26例で84%、LAC陽性例は17例で65%であった。家族歴では2親等以内に、SLEまたはRAを認めたものは、7例と家族内に自己免疫疾患の集積が高かった。BFP-STSとの関係を見るとBFP陰性例でも5例中3例がACA陽性で、BFP陽性26例中18例がACA陽性で高値例も多かった。臨床症状では発熱29%、関節痛26%、肺梗塞6.5%、蛋白尿6.5%、特に中枢神経障害が26%と高率に認められた。そこで、中枢神経症状とACAのtiterとの関係を検討した。脳梗塞は4例に見られ、ACA値は全例、正常人の10SD以上の高値を呈していた。痙攣は4例、舞踏病、片頭痛が各々1例が認めた。中枢神経症状を認めなかった23例中では健常人の10SD以上のACA高値は6例であったのに対し、中枢神経症状を呈した8例ではACA高値例が6例と有意に(P<0.04)高率であった。血管病変との関係では、脳梗塞4、肺梗塞2、四股動脈血栓2、血栓性静脈炎3が見られいずれもACA高値例であった。ACA高値例は、血栓症合併群では9例中7例とやはり有意(P<0.01)に高率に見られた。白血球減少が58%、血小板減少42%、抗核抗体55%に見られた。抗核抗体のtiterは、高値のものは3例では少なかった。抗DNA抗体と抗ENA抗体の陽性率は何れも5%以下であった。ACA陽性血清は、陰性荷電をもつリン脂質であるphosphatydil(P)serine、P.acid、およびP.inositolとほぼ同様の反応性を示していた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] OKADA,J.;et al.: CLINICAL EXPERIMENTAL RHEOMATOLOGY. 7. 209 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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