1988 Fiscal Year Annual Research Report
実験糖尿病における胃排出時間、各種消化管ホルモンの相互関係に関する研究
Project/Area Number |
61570324
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
石森 章 東北大学, 医学部, 教授 (60004793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 文明 東北大学, 医学部, 助手 (90133058)
川村 武 東北大学, 医学部, 講師 (80111277)
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Keywords | 実験糖尿病 / ストレプトゾトシン / 膵ポリペプチド / インスリン / グリカゴン |
Research Abstract |
ストレプトゾトシン(STZ)糖尿病犬(STZ25〜35ng/kg体重をワンショット静注最底1ケ月を経過後の犬)、無処置の対照犬の2群で一昼夜絶食後の早朝空腹時に、無麻酔下で(1)ブドウ糖1.9g/kg経口投(2)(1)+インスリン0.2U/kg/90min静注(3)(1)+インスリン0.4U/kg/90min静注(4)(1)+インスリン0.8U/kg/90min静注の各種負荷試験を行った(STZ糖尿病犬では実験(1)〜(4)、対照犬では実験(1)のみ)。そして経時的末梢静脈より採血を行い、血中グルコース、インスリン、グリカゴン、膵ポリペプチド(PP)を測定し、インスリン欠乏状態にするSTZ糖尿病犬での各種ホルモン動態を対照犬と比較すると共に、インスリンの外来投与による影響を検討した。その結果、糖尿病犬ではブドウ糖負荷後の低インスリン血症、高血糖に加えてグリカゴン、PPの過大反応が認められた。一方このようなブドウ糖負荷後の高グリカゴン、高PP血症は生理的レベルと考えられている少量のインスリン(0.2U/kg/90min)静注を併用することにより改善されると共に、インスリンの静注量をふやすに従い用量反応性に抑制された。以上により糖尿病犬で認められたブドウ糖経口負荷後の高グリカゴン、高PP血症には、持続的な高血糖に起因すると考えられるグリカゴン、PP細胞の"glucose toxikity"の可能性と共に、インスリン欠乏が何らかの形で関与しているものと考えられる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Fumiaki,Koizumi, et al: Tohoku J exp Med. 155. 159-164 (1988)
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[Publications] 小泉文明 他: "血中アセトアミノフェン濃度を指標とした胃排出能の検討第3回研究会記録集" TDM治療研究会, (1988)
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[Publications] 小泉文明 他: "血中アセトアミノフェン濃度を指標とした胃排出能の検討第3回研究会記録集" TDM治療研究会, (1988)(English translation is not available.)