1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61570600
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 久雄 東北大, 医学部, 助手 (10110660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前山 俊秀 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (10133969)
大熊 恒郎 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (50160453)
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Keywords | 急性動脈閉塞血流再開症候群 / プラズマフェレージス / 急性大動脈閉塞実験モデル |
Research Abstract |
急性動脈閉塞症における血栓摘出後発症する血流再開症候群に対して、プラズマフェレージスを臨床応用することの問題点を解明することを目的に、ラットを用い、大動脈周囲に自作のバルン付カフを装着し、体外より意識下に大動脈遮断解除操作を可能とした下半身急性循環障害モデルを作成し、2時間,3時間,6時間,8時間の大動脈遮断の後、遮断解除し、ラットの意識下に血圧を測定した結果、3時間遮断では解除後2時間後より血圧が低下しはじめたが死亡には至らなかった。6時間,8時間遮断では血圧が回復せず死亡した。 血漿分画分離装置に必要な備品の購入がおくれたことから、イオン交換樹脂を用いて【K^+】イオンを除去した場合について、大動脈遮断解除後の血圧を比較検討した。方法は、下半身急性循環障害モデルを用いて、下大静脈より脱血し、アサヒメディカル社にて試作された孔径0.2μmのセルロースアセテート中空線維中に導入し、これより漏出する血漿成分をイオン交換樹脂の円柱を通した後、頚静脈より還流した。2時間,3時間,6時間,8時間の各群について検討した。その結果、対象群に比べ、血圧の低下の時期を遅延させることが出来たものの、死亡を回避することが出来なかった。 血漿分画分離装置作製にあたって、最初計画したアミコン社の中空線維ヴィタファイバー3P10の内腔容積が大きすぎることが判明した。今後、容積30ccのホーロファイバーを試作することとした。その間、撹拌型濾過装置にて基礎実験を進めている。
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