1987 Fiscal Year Final Research Report Summary
急性動脈閉塞症における再開通ショックに関する研究-血漿濾過による壊死物質の同定と選択的除去について-
Project/Area Number |
61570600
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 久雄 東北大学, 医部・付属病院, 講師 (10110660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前山 俊秀 東北大学, 医学部・付属病院, 講師 (10133969)
大熊 恒男 東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (50160453)
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Project Period (FY) |
1986 – 1987
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Keywords | 急性動脈閉塞 / MNMS / プラズマフレージス |
Research Abstract |
昨年度の血漿中K^+イオンの除去に続いて, 本年度は血漿分画分離装置の作製と, それにより分離された分画の性状について検討することにした. 分離装置を作製するためにあたっての問題は, 最初, 使用を予定していたヴィタファイバー3P10(アミコン社)の内腔容積が, 実際に使用してみると, 200mlと大きすぎることであった. このため容積30mlの特注品を作製中である. そこで, 撹拌型濾過装置にて平均孔径おのおの20〓, 30〓, 50〓の限外濾過メンブレンを組み合わせ血漿分画分離装置を作成した. ラットの大動脈を6時間遮断した後解除し0.2μmの孔径をもつマイクロフィルテーションにて下大静脈より血漿を採取し, この血漿を血漿分画分離装置にて, 分子量にして10^4以下, 10^4〜5×10^4, 5×10^4〜10^5, 10^5以上の4群の血漿分画を得ることに成功した. 4群の血漿分画について, これらを正常ラットに静注し, 血圧の変化, 観察した. その結果, いづれの分画も血圧を低下させる作用を示した. 今後, K^+イオンを除去したおのおのの分画について検討することが, 長時間連続投与した場合の尿量の変化, 臓器障害について検討することが必要である.
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