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1986 Fiscal Year Annual Research Report

移植肺の肺胞マクロファージの機能をラテックスビーズ貧食率から評価する

Research Project

Project/Area Number 61570676
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

川原 克信  長崎大, 医学部, 助手 (80152990)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 重彦  長崎大学, 医学部附属病院, 医員
母里 正敏  長崎大学, 医学部, 助手 (10182205)
綾部 公懿  長崎大学, 医学部, 講師 (60128147)
富田 正雄  長崎大学, 医学部, 教授 (70039808)
Keywords肺移植 / 肺胞マクロファージ / RNA Index / %phagocytosis / フローサイトメトリー
Research Abstract

犬を用いて、自家及び同種左肺移植を行い、移植肺の肺胞洗浄液中の肺胞マクロファージ(BAL MΦ)のLatex beese貪食能(%phagooytosis),RNA量(RNA-Index),をflow cytometry(FA×STV)を用いて検討した。移植犬は自家肺移植群(【I】群,n=13),同種移植-免疫抑制剤非投与群(【II】群,n=16),同種移植-azathioprine投与群(【III】群,n=18),同種移植-cyclosporine投与群(【IV】群,n=17)の4群に分類した。正常犬のBAL MΦの%phagocytosisは71.2±6.5%(n=10)である。【I】群の移植肺および対側肺の%phagocytosisは各々65.1±5.0,65.3±7.9%で差はみられなかった。同種肺移植群(【II】〜【IV】群)では、移植肺は対側肺に比べ低値を示し、時に【IV】群では、移植肺,対側肺で各々29.6±11.5,60.5±5.3%と、その傾向が著明であったが、拒絶肺,非拒絶肺の間に有意の差はみられなかった。正常犬BAL MΦのRNA-Index(R±)は2.14±0.20(n=10)であるが、【I】群の移植肺では2.20±0.26,対側肺では2.14±0.26で差はなく、【II】,【III】群で拒絶反応をおこした肺では、各々2.51±0.21,2.76±0.36であった。【II】,【III】群で臨床症状、胸部レ線写真で拒絶反応の所見がなく、組織学的にのみ軽度の拒絶反応のみられた移植肺のRIは各々2.53±0.21,2.86±0.58で、いずれも非拒絶肺、および対側肺の各々2.17±0.22,0.18±0.12に比べ有意に高値を示した。【IV】群の拒絶肺,非拒絶肺におけるRIは各々2.19±0.20,2.09±0.23で両者に差はなく正常肺とほぼ同値を示した。
以上の結果より、azathioprine投与下における同種肺移植の場合、BAL MΦのRNA量(RNA Index)は、拒絶肺で高値を示すことから、拒絶反応の診断に有用な指標となるが、cyclosporine投与下では、拒絶反応の有無に関わらず正常値を示し、診断の指標とはならないことが判った。またBAL MΦのLatex beese貪食能は、いずれの場合にも拒絶反応の診断には有用でないようだ。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 伊藤重彦: 日本胸部外科学会雑誌. 34. 1501-1501 (1986)

  • [Publications] 伊藤重彦: 日本移植学会雑誌.

URL: 

Published: 1988-11-09   Modified: 2016-04-21  

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