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1986 Fiscal Year Annual Research Report

人工勃起に関する研究

Research Project

Project/Area Number 61570773
Research InstitutionSt. Marianna University School of Medicine

Principal Investigator

長田 尚夫  聖マ医大, 医学部, 教授 (90081752)

Keywordsインポテンス / 陰茎海綿体 / 勃起 / アドレナリン作働薬
Research Abstract

〔目的〕最近インポテンスの診断や治療に、陰茎海綿体内に各種薬物を注入して勃起を生じさせる所謂chemical prosthesisが応用され始めている。しかし、その作用機序は不明の点が多く、この解明は最近再検討を必要とされている勃起のメカニズムの解明にもつながるものと考えられる。そこで各種薬物の陰茎海綿体に対する影響を調べるとともに、インポテンスの治療への応用を検討する。 〔方法〕実験動物より摘出された陰茎海綿体片をMagnus管内にセットし、各種薬物を添加させてその反応を懸垂自動描記法にて記録させる。そのための実験条件を先づ検討した。 〔結果〕(1)実験動物の検討:犬,ラット,兎を実験動物として検討したところ、兎が陰茎骨を有さず、in vitro, in vivoの両方に使えることがわかり、系統を統一できることもあって兎を選択した。(2)殺処分法の検討:断頭法は手技的に困難であった。炭酸ガス注入法では死亡までに時間を要した。バルビツール注射法が速やかに兎を死亡させ、その実験結果に対する影響がほとんどなかったので、本法を採用した。(3)栄養液の検討:Tyrode液とKrebs液とを検討したが実験結果にほとんど差異を認めなかったので、Tyrode液を使用することとした。(4)以上の実験条件の検討結果から、成熟雄兎をバルビツール殺処分後、陰茎を摘出し37℃Tyrode液内で陰茎海綿体の長軸方向の切片を作り、37℃Tyrode液および95%【O_2】+5%【CO_2】の混合ガスを用意したMagnus管内で、この海綿体切片を懸垂した。(5)薬理学的検討:ノルアドレナリン添加では、張力は濃度依存性に増加した。また【α_1】ブロッカーである塩酸プラゾシン添加は、このノルアドレナリンによって生じた収縮張力を濃度依存性に減少させた。 〔今後の方針〕実験方法が確立したので、各種薬物を用いてin vitro実験を継続しその成績に基づいてin vivo実験を行なう。

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Published: 1988-11-10   Modified: 2016-04-21  

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