1986 Fiscal Year Annual Research Report
血流量,内耳液酸素分圧,内耳液圧測定による内耳血液循環動態の研究
Project/Area Number |
61570825
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
岸本 誠司 高知医大, 医学部, 講師 (30115828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 俊二 高知医科大学, 医学部, 助手 (50188158)
田島 和幸 高知医科大学, 医学部, 助手 (10163453)
木村 正 高知医科大学, 医学部, 助手 (70177921)
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Keywords | 内耳血流量 / 内耳酸素分圧 / 内耳液圧 |
Research Abstract |
難聴、耳鳴、めまいなどの病態には内耳血液循環障害が関与していることが予測される。微小循環である内耳血管系に関しては、内耳は解剖学的に微細でありこの制約が大きく、十分解明されていない。 1.ポーラログラフィによる酸素分圧測定 15μの白金線を封入したガラス電極を作成し、モルモット正円窓より挿入することにより安定して外リンパ液酸素分圧が測定出来るようになった。現在、内耳血流に影響を及ぼすと予測される諸条件、例えば無呼吸などの負荷を与えて、外リンパ酸素分圧の変動を測定している。今後の研究のため、内耳血流障害モデルとして用いることの出来る安定した条件が確立し始めた。来年度、病的状態における外リンパ液の酸素分圧を測定する予定である。 2.水素クリアランス法による血流測定 30μの水素電極を蝸牛血管条に挿入し、血管条血流量を測定出来るようになった。現在は正常モルモットにおいてのみ測定しているが、今後各種薬剤負荷による変化、酸素分圧との関係などを検討する。3.サーボシステムによる内耳液圧測定 微小ガラスピペットを蝸牛骨包より鼓室階に挿入し、血流変化時の内リンパ圧測定を行っている。統計処理に耐え得る例数に達すれば、学会誌に報告する予定である(来年度)。
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