1986 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋弛緩作用をもつ修飾エリスリナアルカロイドの合成研究
Project/Area Number |
61571017
|
Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
佐野 武弘 昭和薬大, 薬学部, 教授 (00077520)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀口 よし江 昭和薬科大学, 講師 (70190254)
戸田 潤 昭和薬科大学, 講師 (90188756)
|
Keywords | エリスリナアルカロイド / 骨格筋弛緩作用 / ジオキソピロリン / Diel5-Alder反応 / 修飾エリスリナアルカロイド |
Research Abstract |
Dioxopyrrolineの分子間Diels-Alder反応を鍵段階とするエリスリナアルカロイドの合成法を適用し、D環を修飾したエリスリナアルカロイド5a〜5eの合成研究を行った。Arylethylamine【1!〜】を出発原料に用いdioxopyrroline【2!〜】の鍵中間体を合成した。Ar部にp-methoxybenzyletherをもつ場合、その基が容易に切断され対応するdioxopyrroline【2!〜】dの合成は困難であった。【2!〜】と1,3-trimethylsilyloxybutadiereとのDiels-Alder反応を行い、エリスリナン誘導体【3!〜】を得た。Ar部にbenzyletherを持つ場合、化合物【3!〜】cの結晶化に成功せず、その後の反応の展開を困難にしている。DA体【3!〜】をLiBH4で部分還元,加水分解,さらにメンル化後脱エステル化するとジェノン【4!〜】a〜【4!〜】bが得られた。これをアルミニウムイソプロポキシドで還元,メチル化,つづいてAl【H_3】で還元し、D環の修飾されたエリスリナン5a〜5bを合成した。同様の手法を用いてD環がフラン環となったエリスリナン5eを合成した。さらに5eに対しNBA酸化,酸処理し、D環のラクトン環となったエリスリナン化合物に導いた。一方D環がフェノールであるエリスリナアルカロイドの合成は現在フェノールの保護基の検討を行っている。以上の結果を下記の構造式でまとめた。
|
Research Products
(1 results)