1986 Fiscal Year Annual Research Report
高度技術社会における学校教育での「数」概念の変容に関する研究
Project/Area Number |
61580243
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
能田 伸彦 筑大, 教育学部, 助教授 (80020121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門脇 厚司 筑波大学, 教育学系, 助教授 (80015924)
太田 信夫 筑波大学, 心理学系, 助教授 (80032168)
木村 捨雄 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (90000059)
三論 辰郎 筑波大学, 教育学系, 教授 (70030278)
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Keywords | 数概念 / 誤答 / 予測的指導(Perspective Teaching) / 見積り / アルゴリズム思考 |
Research Abstract |
1.文献研究を中心にした知見 (1)R.B.Davisの"Learning Mathematics" (2)S.H.Erlwanger"Benny"s Conceptionof Rules and Answers in IPI Math" (3)J.E.Friend"Column Addition Skill" (4)NCTM"Developing Comput【a!°】tionalSkill"(1978年報) (5)NCTM"Estimation and Mental Computation." 上記の文献から「数」概念を誤答からの分析と同時に、筆算と暗算から、これから重要と思われる概算、概測、そして見積りへの「数」概念の役割を明らかにした。一方、研究方法として、認知的メカニズムを明らかにするための手続きをシーケンシャルとフレーム型で行うことがわかった。 2.実態調査 上記の文献研究で得た認知的メカニズムを用いて、小学生の1年から6年まで、整数、小数、分数の加減乗除の四則計算について調査研究を行った。そこでは、暗算と筆算を中心とするアルゴリズム思考の系統性と数範囲についての知見を得た。このことは、今後、電卓、コンピュータの導入においての教育上の留意点が明らかにされた。また、概数、概算から見積りへの指導の系統性についての知見も得た。 3.今後の課題 電卓、コンピュータの使用による数概念の形成過程を解明し、効果的な指導法を究明する。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 能田,高橋: Second International Seminer, Misconceptions and Educational Strategies in Science and Mathematics.
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[Publications] 能田伸彦: 第20回日数教論文発表会.