1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61810007
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
阪倉 篤義 甲南女大, 文学部, 教授 (80026658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 章夫 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (90000421)
渡辺 実 上智大学, 文学部, 教授 (20026678)
飛田 良文 国立国語研究所, 言語変化研究部, 部長 (40000418)
野元 菊雄 国立国語研究所, 所長 (40000400)
金田一 春彦 武蔵野女子大学, 客員教授 (00053405)
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Keywords | 国語学 / 言語学 / 文献索引 / 文献検索 / 文献データベース / キーワード / シソーラス / 『国語年鑑』 |
Research Abstract |
本研究は、国語学や日本語研究に関する文献の検索を電子計算機によって容易にするためのデータベースの構築を目的としている。 本年度は、(1)全体システムを検討した(2)国語学や日本語研究に必要な研究文献を収集し、これを入力した(3)これらに対するキーワード付与の方法を開発し、一部を実施した。具体的には、以下の通りである。 (1)全体システムの検討 組織の全員が参加する総務委員会を4月から5回開き「全体システムの検討」を行った。この会議で、対象とする研究分野を「国語学一般、国語史、音声・音韻、文字・表記、語彙・用語、文法、敬語、文章・文体、方言、言語生活、日本語情報処理、国語問題、国語教育、日本語教育、言語学」の15に分けた。次に、各分野の専門家99名をキーワードを付与しシソーラスを検討するための委員として依頼し、キーワード・シソーラスに関する研究体制を確立した。 (2)文献の収集と入力 『国語年鑑』(昭和28年から60年の33年間、33冊)に記載されている論文の全て(60434本)を入力した。これによって、文献データベースの基礎が完成した。 (3)キーワード付与の方法を開発と一部実施 論文題目から自動的にキーワードを切り出す方法を開発し実験した。さらに、論文を熟読したのちに、キーワードを付ける実験を行った。これらの実験とキーワード委員会での検討の結果、「キーワード付けの手引」を作成した。この手引により、57名の専門家の執筆した論文について、その論文のキーワード・類別(論文・索引・書評・随筆など)・分野(文字・表記・語彙・方言など)・時代・地域の情報を付けた。この結果、950の論文について文献データベースを作成した。今後、これを検討し、本格的にキーワード付けを行う予定である。 以上、予定通り研究を進めた。
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