1986 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61850125
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
浅井 滋生 名大, 工学部, 助教授 (80023274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾関 昭夫 日本鋼管株式会社, 中央研究所, 室長
川上 公成 日本鋼管株式会社, 中央研究所, 部長
佐々 健介 名古屋大学, 工学部, 助手 (30101166)
牛尾 誠夫 大阪大学, 溶接研究所, 助教授 (80029248)
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Keywords | 連続鋳造 / 電磁鋳造 / 電磁気力の応用 / 表面欠陥 / レビテーション |
Research Abstract |
本研究では、金属、特に鋼の連続鋳造の鋳型部で生成される表面欠陥の一掃を指向して、鋳型を使用しない連続鋳造法の開発とそのプロセスの諸特性の把握を行った。 具体的には、鋼の連続鋳造を想定して、密度が大きく熱伝導率の小さい低融点合金(Bi-Sn-Zn合金)により連続鋳造実験を行い、安定鋳造の条件を明らかにした。一方、電磁流体力学に基づいて、溶融金属浮揚部の安定性解析を行い、実験によって得られた操作条件が理論安定領域に入っていることを確認した。また、本鋳造法により、丸棒のみならず薄板の鋳造も可能であることが明らかとなった。 研究結果の一部は日本鉄鋼協会電磁気冶金部会にて発表(資料番号-4-5)済みであり。また日本鉄鋼協会第113回講演大会(昭和62年4月2日)にて発表を予定している。 以下、当初の研究計画に従って研究実績を述べる。 1)電磁式水平連続鋳造システムの磁場分布の改善を施した。 2)電磁流体力学に基づいて、本鋳造法の安定解析とシミュレーションを行った。 3)安定解析結果に基づいて、安定鋳造のための操作条件の許容範囲を明らかにした。 4)3)の結果に基づいて、高融点金属の鋳造条件を定めた。なお、高融点金属を用いる実験は準備不足により実行できなかった。 5)本鋳造システムに高周波磁界を印加し、溶融金属部の浮揚と安定性を増大させることについて検討した。
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Research Products
(1 results)