1986 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝資源の保全および利用に関する多様な情報の総合化ネットワークシステム
Project/Area Number |
61860002
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
斉尾 乾二郎 東大, 農学部, 教授 (80011831)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関島 稔 農水省農業生物資源研究所, 遺伝資源部, 研究室長
宮崎 尚時 長野県中信農業試験場, 畑作育種部, 主任研究員
二宮 正士 東京大学, 農学部, 助手 (80164630)
高野 泰 東京大学, 農学部, 助手 (40012009)
渡辺 達三 東京大学, 農学部, 助教授 (90073220)
|
Keywords | 遺伝資源情報 / 分散型データベースシステム / 情報処理の多様化 / 育種情報の総合化 / 情報ネットワークシステム / 郵政省パソコン通信推奨方式(JUST-PC) / 大量情報の高速転送 / 画像情報の転送 |
Research Abstract |
本試験研究は、様々な形態で各地に分散する遺伝資源の保全及び利用に関する大量の情報をパソコンと公衆電話網による簡便かつ安価なネットワークシステムを試作し、 情報の相互有効利用方法を確立することを目的にしている。 初年度に当たる本年度の研究概要は以下の通りである。 1.本ネットワークの試作段階で試験対象とするデータベースを各分担者の専門に応じて、新規作成または既存の物の中から選定した。 2.分散するデータベースの所在と特性など記録した「データベースのデータベース」の必要性が確認され、その基本的設計をいくつかのデータベースを想定しながら行った。また当面東京大学農学部をその設置場所とすることとした。 3.試験研究期間中にも次々と新しい通信プロトコルが実用化されたが、当初予定した郵政省パソコン通信推奨方式(JUST-PC)は異種モデムへの適合性などに問題を持つ反面、通信速度や誤り率などの点で有利と考え当面本方式で研究を進めることとし、他の方式の試験検討は次年度以降の課題とした。 4.既存の機器を利用した地点を含めて9地点(内3地点は東大農学部内)にネットワークステーションを開設し、その内7地点間は公衆電話網で相互に接続された(当初光ファイバーを予定した東大内LANも電話網による接続で統一した。) 東大農学部ステーションのひとつは扱う情報のおおさから32ビットミニコンで構成した。 5.ネットワークを介した文書ファイルや簡単な画像の転送、パソコンによるファックス機能実現などのためのソフトウエア開発、ネットワークの自動運転・データ自動着発信機能の試験などを行い、実用システムに向けた基本機能を整備した。
|