1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
61860013
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
大河原 昭二 岩手大学, 農学部, 教授 (80003739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川路 裕康 南星, 技術部長
立川 史郎 岩手大学, 農学部, 助手 (70142891)
豊島 重造 新潟大学, 農学部, 教授 (80018522)
大里 正一 東京農工大学, 農学部, 教授 (30011935)
神崎 康一 京都大学, 農学部, 教授 (20026404)
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Keywords | DRK / インターロック |
Research Abstract |
試作集材機を実際の伐採地(熊本営林局多良木営林署41お、て林小班、50年生ヒノキ皆伐地、スパン340m、高低角5.7°、1荷重平均全幹0.63m^3)へ導入し、岩大式索張りのもと2ケ月継続作業試験の結果、1.新考案自動切替え装置によるDRKインターロック効果として、(1)実搬器走行中、荷重の上下動揺は起らず安定持続され、運転手から見通しの困難な霧条件でも安全確実に集材可能な道が開け、土場到着後のDRK解放も順調であった。ただ、今後架線地上高の高い土場条件で使用した場合、荷重の斜め着地が滑らかに達成できるか否か、DRK構造および摩擦新素材吟味をめぐり検討の余地を残した。(2)空搬器返送時、従来の岩大式で要したメインドラム空転防止のための半制動運転が省略できた。(3)集材作業能率が高く(30〜40m^3/日)当地での従来集材法(ダブルエンドレス)のそれを上まわった。(4)連続使用DRK発熱は、表面最高温度60℃にとどめ得た。これから推して、許容最大1トン荷重の下でも内部フェーシングの温度は特殊加工ウーブンの許容最高温度200℃を越えず、今後共、本機として強制冷却の必要はないものと思われた。(5)DRKによる省エネルギー効果を調べるために、従来の両ドラム干渉運転(エンドレスドラムの半制動)運転日を数日設けて総燃料消費量を比較したが、大差には至らなかった。これは他の共通的な負担要素(横取し、運転抵抗)による消費比重が高かったためと考えられる。2.静油圧トランスミッションによる運転簡素化と負担軽減については、ビデオによる画像解析の結果、運転手動作の挙動幅、頻度、加速度いずれも従来集材機の場合に比べて小さく、問診結果と併せ、肉体精神両面で極めて望ましい応用効果が認められた。ただし、手動式両効きドラムクラッチの操作負担力が大きく、最大筋力比20〜30%に達し、運転席のエンジン騒音100dbと併せて今後の改善策が望まれた。
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Research Products
(1 results)