1986 Fiscal Year Annual Research Report
熱拡散法による絶対値測定可能な組織血流計の開発とその臨床応用への検討
Project/Area Number |
61870112
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
草間 昌三 信大, 医学部, 教授 (70020708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 雅夫 信州大学, 医学部附属病院, 助手 (30173339)
小林 俊夫 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (80020775)
半田 健次郎 信州大学, 医学部, 助教授 (70020724)
酒井 秋男 信州大学, 医学部, 助手 (70020758)
上田 五雨 信州大学, 医学部, 教授 (10020702)
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Keywords | 組織血流 / 熱拡散 / 血流計 |
Research Abstract |
1.熱拡散法を用いた連続的、絶対値測定可能な組織血流計の試作:本装置の原理は2組の銅・コンスタン線熱電対センサーを作成し、一方に低電流を流すことによりセンサー先端を発熱させ(+2〜3℃)、他方の熱電対でその局所温を測定することにあり、その熱拡散曲線より局所血流の絶対値を算出する。この熱拡散の半減期の逆数(1/T1/2)およびプラトーに達した温度(H)は組織血流計を反映していることになる(図1)。本年度は、この機器を開発することに成功した。 2.センサーの超小型化,形状の改良. 試作した機器を用いて、気管支鏡のサクション,チャンネルを通して、センサーを挿入させ、気管支粘膜の組織血流を計測することを試みた。図2は、用いたセンサーの構造を示した図である。 本センサーを用いた気管支粘膜の組織血流測定実験では、本センサーは小型化に成功し、気管支鏡サクションチャンネルは通過に問題はなかったが、気管支粘膜へ刺入時に、目的とした部位に、目的とした深さ、固定する面で困難があった。この点、現在、更に、センサーを改良し、工夫している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 草間昌三,小林俊夫,酒井秋男,上田五雨: 病態生理. 6. 39-44 (1987)
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[Publications] Akio Sakai;Gou Ueda;Toshio Kobayashi,et al.: Jpn J Physiol.