Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 勝 名古屋大学, 教養部, 講師 (20165343)
貝沼 洵 名古屋大学, 文学部, 助教授 (00097635)
中島 豊雄 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30023592)
交野 正芳 愛知大学, 文学部, 助教授 (50113056)
谷口 茂 名古屋工業大学, 人文社会教室, 教授 (20024185)
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Research Abstract |
研究第1年度の62年度の研究実績は, 以上の通りである. 1.先行の都市研究および名古屋研究についての資料収集と検討を行った. この中では, とくに現在の都市産業構造の転換と, 住民の地域における生活連関の新しい動向との把握が核心の問題であることを確認した. 2.名古屋市についての, 主として行政による種々の地域関連デーマ収集を行い, その時系列的な整理につとめた. この中には, 名古屋市内252学区の学区別データが含まれており, 都市における最小の生活地域単位からの都市構造の再構成の基礎資料となりうることがわかった. 3.現実の都市機能を住民生活(労働, 文化を含めて)からとらえるための質問紙表調査として, 名古屋都市圏(実質的圏域は30キロ圏)の圏境上に位置する岐阜県多治見市について, 主として名古屋との生活連関をみる項目による調査を, 62年11月に行い, 現在, 分析中である. 4.名古屋市民にかかわる質問紙表調査は, 市内4区(中村,瑞穂,港,守山)から各1学区を抽出し, さらにそのそれぞれから約500世帯を選んで, 63年2月に実施した. ここでは, すでに検討して確定していた4群の分析指標(人口学的, 地域構造的, 社会関係・社会環境的および行政・自治論的指標)を用いた. 世帯主を対象者とする総計2000サンプルの留置調査であったが, その回収率は, 3区では9割をこえ, 全体でも8割台に達する好結果をえた. 5.以上の作業をふまえ, 研究の最終年次である63年度には, これらの集計・分析を鋭意すすめ, 月例研究会での検討を重ねて, 年度末には, 本研究のまとめの報告書を作成するとともに, これまで行ってきた一連の名古屋研究についても一応のまとめを行い, グループの共著として刊行する計画である.
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