1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62301045
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
勝村 哲也 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (50066411)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桶谷 猪久夫 帝国女子大学, 女子短期大学部, 助教授 (90169269)
及川 昭文 国立教育研究所, 情報研究室長 (30091888)
上田 早苗 奈良女子大学, 文学部, 教授 (80025056)
渡辺 豊英 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80093342)
星野 聰 京都大学, 大型計算機センター, 教授 (90025867)
|
Keywords | 日本学 / 東洋学 / 情報処理システム / データベース / 漢字 / 辞書 / 字書 / 類書 |
Research Abstract |
本研究は,日本学・東洋学研究に役立つ情報システムの確立を目的とする. とくに高度な文化的情報を研究者が信頼して利用できるようにするために,情報処理のモデルとしての評価に耐え, 学術情報センターや各大学の大型計算機センターを通じて内外の研究者が利用できるデータベースを構築するに際して基礎的資料を整備すること,こうした資料に基づたデータ処理システムを作成すること,並びにそれらをデータベースとして提供することが,当面の目的である. 近7年来の京都大学人文科学研究所附属東洋学文献センターと同大学大型計算機センター共同の研究実積を継承しつつ, 次の諸点について研究を行なった. 1.共同研究者・協力者並びに研究者・研究機関・メーカー・入力業者等と広く協議を行ない,研究の実を挙げうるよう情報収集を進めた. 2.字書・辞書・百科事典を計画的にデータベース化し,内外の研究者が汎用計算機を用いて検索利用できるよう,又場合によっては各自が構築するデータベースに直接利用できるよう,フオーマットを整え,データを整理した. 3.異なるデータベース間の結合,典拠ファイルとの関連づけ,多字種・多言語が利用できるターミナルの設計を考え,ファイル変換と転送の問題についても多くの困難があるので,現状を調査し方策を考えた. 4.個別的に蓄積されている多くの個人用データベースの統合的利用と大型計算機センター等を利用してのオンライン利用の開発を進めた. 現状は極めて多称な形態であるので,63年度においては更に広範な調査と問題点の整理が必要であることが分った. 5.各研究を進める上で,モデルとして六国史・史記・芸文類聚・太平御覧・康熈字典・諸橋大漢和辞典・角川新字源・広韻・切韻・集韻・韻鏡・萬象名義等の資料を選び,それらの整理とデータベース化にあたってのフォーマット作成を行ない,データベース化への作業に入った. 1.〜5.は63年度も継続して進める.
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 星野聡: INFORMANT. 4. 126-159 (1987)
-
[Publications] 渡辺豊英: 電子情報通信学会論文誌. 170-D. 2191-2197 (1987)
-
[Publications] 勝村哲也: 第2回「大学と科学」公開シンポジウム予稿集「知識情報の世界を拓く」. 79-80 (1987)
-
[Publications] 桶谷猪久夫: 京都大学大型計算機センター研究開発部研究発表報告集. 2. 73-77 (1987)
-
[Publications] 柴山守: 京都大学大型計算機センター研究開発部研究発表報告集. 2. 85-93 (1987)
-
[Publications] 島崎真昭: 京都大学大型計算機センター研究開発部研究発表報告集. 2. 113-123 (1987)
-
[Publications] 勝村哲也: "六朝目録学(中国科学史研究所収)" 京都大学人文科学研究所, (1988)
-
[Publications] 及川昭文(クリーブ・オルトン著, 小沢一雅・及川昭文訳): "数理考古学入門" 雄山閣, 302 (1987)