1987 Fiscal Year Annual Research Report
S.Mallarme 《Divagations》のテクスト
Project/Area Number |
62301057
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
松室 三郎 立教大学, 一般教育部, 教授 (20062466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼子 正勝 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30169578)
竹内 信夫 東京大学, 教養学部, 助教授 (00107525)
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Keywords | マラルメ / フランス文学 / 象徴詩派 / 散文集《ディヴァガシオン》 / テクスト校訂 / プレオリジナル / ヴァリアント |
Research Abstract |
テクストの初出その他,一次資料の蒐集に際してパリ,国立図書館,パリ大学付属ジャック・ドゥーセ大学図書館,ベルギー,ガン大学(ゲント大学)中央図書館等,孰れも好意的であり,未蒐集のもの5点の提供を得た. 東大大型計算機を利用すべく,『ディヴァガシオン』のテクストを入力するための「入力要領」を決定,これに基き入力用原稿を作製し,入力作業を業者(FASCO)に依託した. テクストの入力を既に完了し,インデックス,及びコンゴルダンスを作製済みである. 現在初出稿の一部を入力しつつあり,63年度前半にかけてこの作業を続行する. 尚,校訂という作業の本質上聊かの誤謬も許されぬので,入力済みのものについても複数の協力者の助力を得て再校正,再々校正の作業も続けられている. 校正が完成した上で本63年度秋以降データ・ベースを同学の研究者に広く公開できればと希っている. 一方,63年度後半に備えて校訂本の記述システムに関して研究者三者間で精密な討議を重ねつつあり,63年4月までに一応の成案を得て,プレオリジナル入力の完了したものから順次その校訂本化をはかる所存である. 作業第1年度の反省として,文学テクストのデータ・ベース化が当初予期した以上に時間及び労力を必要とすることが判った. 第2年度においてもそのプログラム化に関して技術協力者の助力が不可欠であろうと判断する.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 竹内信夫: 東京大学教養学部外国語科紀要. (1988)
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[Publications] Stephane MALLARME: "DIVAGATIONS,EDITION CRITIQUE etablie par Saburo MATSUMURO,Nobuo TAKIUCHI et Masakatsu KANEKO"
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[Publications] 〔訳・解題・註〕松室三郎他: "マラルメ全集(全5巻, 就中第一回配本第2巻は『ディヴァガシオン』を中心とす)" 筑摩書房, (1988)