本邦における土地利用変化

1988 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 62301089
• Research Institution: HOKKAIDO UNIVERSITY OF EDUCATION
• Principal Investigator: 岡本 次郎 北海道教育大学, 教育学部旭川分校, 教授 (20002587)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 藤田 佳久 愛知大学, 文学部, 教授 (70068823) ; 氷見山 幸夫 北海道教育大学, 教育学部旭川分校, 助教授 (20142771) ; 実 清隆 富山大学, 教育学部, 教授 (70001229) ; 浮田 典良 関西学院大学, 文学部, 教授 (60026721) ; 石原 照敏 岡山大学, 教養部, 教授 (90035915)
• Keywords: 土地利用 / 国土利用 / 都市計画 / 開発 / 地価 / 農地保全 / 農業基盤整備 / 農林統計

Research Abstract

前半は昨年度の作業の継続、後半は主として各分担研究のとりまとめと報告書作成に当った。今年度の研究実績は概略次の通りである:
1.「土地利用動向調査」、及び農林業センサスデータの分析が、新規データファイルを加えた上で継続され、全国的土地利用動向の一端が明らかにされた。この間、手法開発上の成果も大きかった(永見山、岡本)。
2.農山村の土地利用実態とそれに関連する諸問題について、現地調査と資料分析が進展した(浮田、石原、大石、藤田、早船)。
3.大都市圏の地価分布、及び再開発について、現地調査と資料分析が進展した(実、高津)。
4.顕著な土地利用変化の実態調査は、ほぼ全員によって継続された。東・浮田・氷見山は、別途渡航費補助あるいは私費により渡航し、諸外国の土地利用実態や土地利用規制の実情を調査し、研究内容の充実を計った。特に東は西ヨーロッパに於ける土地利用転換への公的介入について、詳細な調査を行なった。
氷見山・実は、分担研究を推進する傍ら、近年の我が国の土地利用研究の総合的レビューを英文で著し、当該研究領域の組織化と方向性の提示、国内研究の海外への紹介に少なからぬ貢献をした。この論文については、秋の研究打合せ会の折に、詳細な吟味と意見交換が行なわれた。高津も都市の土地利用研究に関し、詳細なレビューを行なっている。
本総合研究の成果の一部は、近く開催予定の土地利用シンポジウム(1989年10月、於奈良大学)に於て、公表される。

Research Products

• [Publications] 石原照敏: 岡山大学産業経済研究会研究報告集. 23. (1988)
• [Publications] 早船元峰: 駒沢大学文学部研究紀要. 45. (1987)
• [Publications] 藤田佳久: 林業経済. 221. (1987)
• [Publications] 藤田佳久: 地理科学. 43-3. 3-8 (1988)
• [Publications] 氷見山幸夫: 北海道教育大学旭川分校地理学研究報告. 5. 1-94 (1987)
• [Publications] 氷見山幸夫: 地理学評論Ser.B. 61-1. 99-110 (1988)
• [Publications] 東廉: 農村計画学会誌. 6-4. 43-49 (1988)
• [Publications] 東廉: 農業北海道. 1-3. 10-15 (1988)
• [Publications] 荏開津典生: "市民農園-クラインガルテンの提唱-" 家の光協会, 255 (1987)
• [Publications] 藤田佳久: "東三河の経済と社会「農林業の動向」" 愛知大学中部地方産業研究所, 233 (1988)
• [Publications] R.D.Hill 編 東、高津、実、早船、氷見山、藤田: "Land Use Change" 国際地理学連合, (1989)