1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62301090
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
長谷川 典夫 三重大学, 人文学部, 教授 (40004270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 敏信 弘前大学, 教養部, 教授 (80002608)
高橋 伸夫 筑波大学, 地球科学系, 助教授 (50015773)
林 上 名古屋大学, 教養部, 助教授 (10097686)
石原 潤 名古屋大学, 文学部, 助教授 (70080265)
村山 祐司 三重大学, 人文学部, 助教授 (30182140)
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Keywords | 流通 / 流通地理学 / 都市 / 交通 / 商業 / 卸売業 / 小売業 |
Research Abstract |
流通を地域間の結合関係;地域間・都市間のシステムとしての観点から把握して,諸研究を再編・体系化することによって,流通地球学を確立するのが本研究の目的である. 申請書に記載した如く,第1段階として,近年の流通革新に伴う流通構造の変化に対応する地域間結合の実態を調査研究するため,IIー1.農水産物の流通からみた地域間の関係では,1)青森県における畑作物の生産と出荷(今井敏信),2)北海道における水産物流通の変化(渡辺英郎)の研究が行われた. IIー2.消費財・工産物の流通からみた地域間の関係では,1)戦後わが国における消費財卸売業の地域的分布の変化について(日野正輝),2)工産物の流通からみた地域間の関係ー紙パルプの場合(塩川亮),の研究が行われた. IIIー1.卸売業からみた地域間統合関係では,1)北海道の卸売業からみた地域間結合関係(奥平忠志),2)卸売流通からみた地方圏都市と大都市圏との結合関係(西原純)の成果を得た. IIIー2.小売業からみた地域間結合関係では,1)小売業の業態革新の展開と現状に関する地理学的研究(伊東理),2)山口県における小売業の地域的分布(吉津直樹),3)流通における技術革新の空間的影響(荒井良雄)の研究を得た. IIIー3.サービス業からみた地域間結合関係では,1)金融自由化に伴う金融機関店舗立地の変貌(高橋伸夫),2)活通活動に関する地理学的研究の報告(村上),3)関東地方における商業活動の地域的変化(富田和暁),の3研究があった. IV.交通ネットワークと流通拠点では,1)商業活動における地域的集中・分散(谷内達),2)貨物流動の地理学的研究の動向(村山祐司)をえた. V.流通の地域体系の国際比較では,1)アジア諸国における定期市システムの比較研究(石原潤)があった. 上記のほか,長谷川,伊藤・中川の研究がある. これらは,研究成果中間報告書にまとめられている. 昭和63年度においては,62年度の研究を継続し,これらを体系的にまとめたい.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 今井敏信: 東北地理.
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[Publications] 日野正輝: 椙山女学園大学研究論集20. 20. (1989)
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[Publications] 奥平忠志: 北海道地理. 62. (1988)
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[Publications] 伊藤理: 帝塚山大学紀要. (1988)
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[Publications] 石原潤: "定期市の研究" 名古屋大学出版会, 405 (1987)
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[Publications] Hiroshi Ishihara(ed): "Markets and Marketing in Rural Bangladesh" Nagoya University, 211 (1987)