1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62302018
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
北村 泰一 九州大学, 理学部, 教授 (40037239)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂 翁介 九州大学, 理学部, 助手 (80108638)
林 幹治 東京大学, 理学部, 助教授 (60011730)
小川 利紘 東京大学, 理学部, 助教授 (70011616)
国分 征 東京大学, 理学部, 教授 (00011502)
小口 高 東京大学, 理学部, 教授 (40011457)
|
Keywords | 超高層物理学 / 海外学術調査 / 磁気圏 / 機器開発 |
Research Abstract |
本研究は, (1)超高層物理学研究に関して, 今までに行われてきた海外学術調査を年代順にレビューし, 得られた知見の今後の問題点を明かにする. (2)近将来に計画されている各機関の海外学術調査に関し, グループ間の整合と統合の可能性を図りつつ, それらの実現のための問題点を論ずる. (3)海外での『委託観測』の実現のために, 記録機器の抜本的な改善(大容量化, 精密刻時化, 低電力化, 低メヘンテナンス化)の研究を始める. などのことを目的として開始された. 今年度は, 昨年12月7日から3日間, 京大会館において討議されたが, (1)の学術調査については, 昭和30年にセイロンに調査隊が出たことに始まり, 現在, 通算90隊を上回る数の隊が調査に出たことがわかった. その足跡は, 殆ど全世界に及び, 成果の発表論文数は既に100篇に追っている. (2)についても作業はすすみ, われわれのグループとしては, はじめて近将来に行われる超高層物理学に関する海外学術調査の全貌が把握でき, その整理・統合について討論することができた. (3)の機器開発については, 標的を地磁気のデータ・ロガーにしぼって, 開発が開始された. この開発は, 従来, 1週間ないし10日間で記録媒体(カセット・テープ)を交換せねばならなかったものを, 1ヶ月または半年間の完全メインテナンス・フリー(半年間, 人手を不用のままデータを取り続ける)で記録し続けることを目標としている. 現在, すでに1ヶ月のメインテナンス・フリーに成功しているので, 来年度には, 目標が達成されるものと考えられる. これらの具体的な報告は, 本研究の最終年度(来年度)に行われる予定である.
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 北村泰一: Journal of Geomagnetism and Geoelectricity.40. (1988)
-
[Publications] 小口高: Journal of Geomagnetism and Geoelectricity.40. (1988)
-
[Publications] 国分征: Journal of Geomagnetism and Geoelectricity.40. (1988)
-
[Publications] 林幹治: Journal of Geomagnetism and Geoelectricity.40. (1988)
-
[Publications] 坂翁介: Journal of Geomagnetism and Geoelectricity.40. (1988)
-
[Publications] 荒木徹: Journal of Geophysical Research.(1988)