1987 Fiscal Year Annual Research Report
鋼骨組構造物の極限強度の統一評価に関する総合的研究
Project/Area Number |
62302040
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福本 〓士 大阪大学, 工学部, 教授 (10023045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 英一 京都大学, 工学部, 教授 (30026174)
西村 宣男 大阪大学, 工学部, 助教授 (70029156)
北田 俊行 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (30029334)
崎元 達郎 熊本大学, 工学部, 教授 (50029302)
宇佐美 勉 名古屋大学, 工学部, 教授 (50021796)
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Keywords | 鋼構造 / 極限強度 / 基本強度曲線 / 柱部材 / はり部材 / 板要素 / 設計フォーマット |
Research Abstract |
本年度は3か年計画の初年度であり, 研究課題の系統的遂行を考慮して, 基本的設計理念の合意と部材および構成板の基本強度の統一化に重点を置いた. 本年度の研究実績を要約すると, 以下の通りである. 1.極限強度に基づく構造物の設計フォーマットとして, 研究代表者が中心として纒めたSGSTフォーマット(1980年)を基本とすることに合意した. その後に収集された実験データおよび理論的検証によって, 共通の力学特性の整合性を確保した上で, 各部材および構造物に固存の特性を考慮して, 設計フォーマットにおける設計係数の見直しを行った. 2.骨組構造の柱およびはり部材の基本強度について, 諸外国の設計基準における基本強度式の比較調査, 初期不整の実測データを用いた弾塑性有限変位解析による理論的強度分布と, 強度の実験データとの照合により基本部材の設計係数を定めた. 3.鋼薄板部材の構成板要素の基本強度についても同様に, 諸外国の設計基準の調査, 強度の実験データの見直しおよび弾塑性有限変位解析により理論的検討を行い, 設計係数を定めた. 4.これらの基本部材に関する調査研究の成果は, 次年度以降に予定している一般構造物の極限強度評価法の統一化の基本となる. そこで予備調査として各種構造物の強度評価に関する問題点の調査を実施した. 5.以下の62年度における研究成果を鋼構造の研究者および設計実務家に汎く公表し, 意見を仰ぐため, 63年1月29日,大阪においてシンポジウムを開催した. 全国から120名の参加を得て,活発な意見交換を行った.
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