1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62302061
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
諸住 正太郎 東北大学, 金属材料研究所, 名誉教授 (80005842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 勝憲 東北大学, 工学部, 教授 (70005940)
吉田 博行 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (00027442)
桐谷 道雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (70033826)
茅野 秀夫 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005890)
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Keywords | 原子炉照射 / 材料照射 / 照料損傷組織 / 照射技術 / 中性子照射装置 |
Research Abstract |
材料照射用原子炉の仕様およびそれに対する材料照射研究上の要望について、アンケート調査の結果をまとめ、それを検討し、再度調査を行った。そして、それと前年度の研究会の結果とをまとめ報告書の作成のを行い、関連研究機関および研究者への配布を行った。本年度の研究内容を要約すると、次のとおりである。 (1)材料照射用原子炉として利用されているJNTR、JOYO、KURの照射条件を明確にした。 (2)今後の材料照射試験には、一層精細な実験精度が必要とされ、中性子エネルギスペクトルの明細化、線量率と温度をそれぞれ独立して制御できる方式つまり中性子ー温度完全制御技術の確立、照射条件の精度向上、繰放し照射作業の確立、ホットラボおよび低温照射装置の充実、徹小試験片技術の完成、等が切実に要請された。 (3)上記の要請に対して、原子炉側としても努力がなされている。たとえば、照射温度の安定化のための温度制御用ヒートパイプの使用など、多くの提案や検討がなされている。 (4)現在の原子炉を超える照射設備として、エネルギー選択型中性子源の提案がなされ、強力中性子源、原子炉などを含めて、それらの材料照射研究におけるそれぞれの位置づけについて検討がなされた。これら各種照射装置の補完的役割りが強調された。
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