1987 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
62410002
|
|---|
| Research Institution | Kokugakuin University |
|---|
Principal Investigator |
薗田 稔 國學院大學, 文学部, 教授 (30052145)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂木 栄 國學院大學, 日本文化研究所, 講師 (70200326)
宇野 正人 江戸川女子短期大学, 講師 (50183207)
岡田 荘司 國學院大學, 文学部, 助教授 (60146735)
椙山 林継 國學院大學, 日本文化研究所, 助教授 (90158973)
|
|---|
| Keywords | 祭礼調査 / 祭データベース / 風土祭祀 / 映像記録 |
|---|
| Research Abstract |
1, 事例調査 首都圏周辺の祭の調査として高崎と諏訪に重点をおいた, 高崎市の高崎神社では新しい夏祭を創造する試みを行なっている. 新しい祭をどのような神学で作るのか今後注目される試みである. また, 年間を通した特定地域の伝統的な祭調査を行なった. 山を祀り, また御柱という特殊な祭祀形態を持つ長野県諏訪大社の年間の祭祀を調査し続けた. 諏訪大社は上社と下社に分かれ, さらにそれぞれ前宮・本宮, 春宮・秋宮にわかれている. これは季節を表すとともに諏訪の風土を宗教的に表現するものである. お船祭や, 遷座祭などは, 季節・風土と密接にかかわっている. 本年度も諏訪の調査は継続して行ないたい. また, 天龍地方の夏の盆行事と冬の霜月祭の儀礼上の対比など特筆すべき成果があった. 静岡県磐田市の祭調査は, 都合により来年度におくった. 青森県のねぶた行事は, 資料もだいぶ集まり, 来年度なんらかの形で発表できるだろう. 何分にも, まだ一年目であるために, 事例調査は, なるべく広く行なっている. 来年度から研究成果の公表に向けて, まとまりをつけていくことになろう.
2, データベース, 八月に設備備品としてパーソナルコンピュータを購入. 従来からあるものと合わせて, 九月より祭データベース作りの作業にかかる. データは『年中行事辞典』(西角井正慶編)を中心にして随時他の文献のデータを加えている. 今年度の作業はほぼ完了している. 来年度は, このデータを元に, さらに民俗地図のデータを加える.
3, 祭礼儀礼の映像記録, 調査を行うのと並行してなるべく, 映像記録を残すことを考えている. 今年度は, 天龍村の霜月神楽のビデオ記録を試みた. 今後は, 単なる記録ではなく, 研究成果の表現として映像を使おうと考えているが, これはまだ先の話である. 今のところ, 順調に進んでいる.
|
Research Products
(1 results)
