Research Abstract |
本年度の研究実績は, 1,「森林と人間生活」の関係についての研究,2, 「森林と人間生活」に関する生徒の意識調査,3, 単元「森林と人間生活」の授業計画案, の三項目にまとめることができる. 1, 「森林と人間生活」の関係についての研究, では, 森林のもつ保健・文化・教育的機能と人間生活の変化との関係について研究調査を行った. 特に, 国民の価値観やライフスタイルの変化に伴い, 森林に対する保健・文化,わけてもレクリエートョン的欲求が高まってきていることに着日し, 具体例として, 広島県における森林公園を取り上げ, そのねらい, 利用の実態, 今後の課題等について考察を行った. 2, 「森林と人間生活」に関する生徒の意識の実態調査では, 今回は都市部の生徒の森林に対する関心, 利用の実態や生徒の森林観等を明らかにした. 来年度においては, 生徒の所属する地域を広げ, 都市部のみならず, 周辺部, 山間部,島嶋部の生徒に対して意識調査を実施する予定である. 3, 単元「森林と人間生活」の授業計画案の作成いついては, 本年はパイロットプロジュクトとして, 教材研究, 教材の構成(指導計画の作成)及び実験授業を行うことができた. 本研究により, 国民の森林に対する多様なニーズと見解を明らかにできるような授業を最終的に目指す必要性を確認することができた. 次年度は, 本年度の反省のえうに, 主として教材作りと教材構成の在り方を研究することを目指している. また, 調査研究では, ワが国のデータと, カナダ,アメリカ,ニュージランド,オーストラリア4か国と比較考察することにしている. かくして「森林と人間生活」に関するより適切な教材開発の在り方を追求し, そのモデル案を作成したいと思っている.
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