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1987 Fiscal Year Annual Research Report

ノーバックラッシ歯車装置の開発

Research Project

Project/Area Number 62420025
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

林 輝  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (40016762)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩附 信行  東京鳴業大学, 精密工学研究所, 助手 (70193753)
Keywords歯車機構 / 減速機 / 両歯面かみあい / ノーバックラッシ / 効率 / 剛性
Research Abstract

最先端技術分野で必要なノーバックラッシ歯車衆置の開発を目的に3年間の研究を計画した. その第1年度, 本年は新考想の歯車機構の試験装置を製作し, この機構の性能の確認と問題点の抽出などの基礎的研究を行った.
1.試験装置の設計製作:定格動力3.5KW,回転数2,000rpm,減速比1/25の2列2段のノーバックラッシ歯車試験装置を設計製作した. 中間歯車を軸ごと定方向から各歯車対中心距離方向にコイルばねで押し付け, ノーバックラッシ状態を保つ機構で, このためにa, 平行ばね形とb, 積層ゴム形の2種類の可動軸受を作り組込めるようにした. この入出力軸の各々に精密トルク検出機を介してACサーボモータ, 電磁パウダーブレーキを取付け, 試験装置全体を完成させた.
2.性能測定実験:(1)ノーバックラッシ状態/普通の片歯面かみあい状態の比較をしながら, 回転数200rpmで定格荷重98Nーmまでの各種荷重段階の測定実験を行い, 定格荷重で効率(94/96)%,剛性(117/100)%,バックラッシ(0/180)μm,ヒステリシス(40/30)μm, (2)2種類の可動軸受の性能は平行バね形の方が確かに効率が低い, (3)全測定を通じて測定装置の感度, 精度, 運転条件の設定精度等, 本研究目的に十分であることを確認した.
3.理論的検討:実験と理論解析とを比較し, 効率は良く一致し, 剛性は実験の方が小さくヒステリシスがある. 今後の課題は, (1)回転軸受の剛性, ガタの低減(2)歯車かみあい損失の低減, (3)高速運転実験による可動軸受の追從性, 振動特性の調査の必要性にあることがわかった.
要するに, 本年度の研究により, 提案した装置が静的には優れた性能を持つことを確認し, 今後の実用化のための研究課題を明らかにすることができた.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 林輝,浅原哲郎,林巌,岩附信行: 昭和63年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集.

URL: 

Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

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