1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62440032
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
栗村 敬 鳥取大学, 医学部, 教授 (00112110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 直彦 鳥取大学, 医学部, 助手 (90198763)
山田 修 扶桑薬品工業, 研究開発センター, 研究員
浜 誠治 鳥取大学, 医学部, 講師 (80031996)
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Keywords | HIVキャリアー / エイズ発症阻止 / インターフェロン |
Research Abstract |
HIVキャリアーの発症阻止はHIV感染の防止, エイズ患者の治療と並んで現在の世界における大問題である. HIVキャリアーの発症阻止には種々の方策が考えられているが, われわれはキャリアーが発症に向っているか否かを如何に判定するか. さらにはインターフェロンが発症阻止に役立ちうるかに焦点をおいて研究を進めた. その結果としてエイズ患者より分離されたウィルスはMT-4細胞中で非常によく増殖し, 近い将来発症することのないキャリアーより分離されたウィルスはMT-4の中での増殖は低く, 末梢血リンパ球内でのみよく増殖することがわかった. このことより新鮮分離株の両細胞内での増殖をみることによりキャリアーがエイズ発症に向っているか否かがわかる可能性が大となった. またヒトインターフェロンαおよびβは種々のHIV分離株の増殖を効果的に抑制することがわかった. しかもHIV感染リンパ球に定期的にインターフェロンで前処理をしたリンパ球を加えることにより生体内の状況を再現した実験系で, 長期間(40日)培養でHIVの増殖を抑制していることがわかり, 周2回のインターフェロン投与がHIVキャリアーのエイズ発症を阻止する可能性を示唆する結果を得た.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] O.Yamada;et al.: AIDS Research and Human Retroviruses.
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[Publications] M.Asanaka;et al.: The Journal of Hospital Infection.
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[Publications] T.Kawatani;et al.: Microbiol.Immunol.32.
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[Publications] K.Maeda: "Mother to infant infections AIDS and ATL." Elisevier, 453-456 (1987)