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1988 Fiscal Year Annual Research Report

抗Bromouridin単一クローン抗体を使用した成長解析法による脳腫瘍悪性度の研究

Research Project

Project/Area Number 62440058
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

北條 俊太郎  帝京大学, 医学部, 助教授 (70133072)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻田 喜比古  帝京大学, 医学部, 講師 (50163803)
田村 晃  帝京大学, 医学部:教授 (80111532)
佐野 圭司  帝京大学, 医学部, 教授 (20009880)
Keywordsグリオーマ / BudR / ラベリングインデックス / 放射線治療 / DNA修復
Research Abstract

グリオーマの治療を困難にしている原因の1つとして、腫瘍細胞のheterogeneityがあげられる。heterogeneityには腫瘍細胞自身の生物学的差異に基くheterogeneityの他に腫瘍細胞が、その生育する環境により増殖・代謝動態を変えることによって生ずるheterogeneityがある。今回は、放射線治療に対して、腫瘍細胞がどのようなheterogeneityを示すのかを、クローン化されたラット脳腫瘍細胞のラット脳内移植モデルを用いて調べた。
〔材料と方法〕体重300gの雄Fischerラットをラット脳定位固定器に固定し、定位的にラットグリオーマRG12細胞1×10^5個を右大脳基底核に注入した。適当な日数の後Linacにより、頭部に10Gyの放射線照射を行なった。照射1、3、5、7日後、尾静脈よりBudR30μg1Kgを注入し、30分後脳を70%エタノールにて灌流固亭した。固定された脳をパラフィンにて包埋し、厚さ5μmの切片を作製し、抗BudR抗体を用いて免疫染色を行なった。BudRをとり込んだ細胞(すなわちS期の細胞)数を全細胞数で除した値をLabeling Index(L.I.)として、各腫瘍毎、各部位毎に算定した。
〔結果と考察〕径4mmの腫瘍の周辺部のL.I.は25%であったが、放射線照射により照射後1時間ですでに下りはじめ1日後には10%と低下したが、2日後より徐々に回復に傾向を見せ始め、7日後には照射開始前の値に戻った。また腫瘍の中心部のL.I.は15%であったが、照射後1日でやはり10%と低下した。しかし、L.I.低下の割合は、周辺部のそれと比較するとわずかで、同一クローンの細胞よりなる腫瘍とはいえ、部位により放射線反応性の違うことを示している。また、L.I.の回復は、治療効果をあげるためには、何らかの方法でDNA修復をおさえる必要のあることを示唆している。

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Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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