• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1987 Fiscal Year Annual Research Report

歯肉中のT・B細胞サブセットをパラメーターとした歯周疾患活性度の診断

Research Project

Project/Area Number 62440074
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

原 耕二  新潟大学, 歯学部, 教授 (20018419)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鬼島 茂  新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (40195235)
吉江 弘正  新潟大学, 歯学部, 助教授 (20143787)
Keywords歯周疾患患者 / リンパ球サブセット / フローサイトメトリー / 歯肉組織 / 歯肉溝滲出液
Research Abstract

成人性歯周炎, 重度進行性歯周炎患者より, 歯肉溝滲出液, 歯肉組織, 末梢血を採取し, 浮遊細胞をモノクロナール抗体で染色した後, フローサイトメトリーにより, リンパ球サブセット比を検索した.
その結果, 末梢血に対して歯肉溝滲出液では, Tリンパ球/Bリンパ球比の著しい減少が8例中4例に, わずかな減少が8例中4例に見られた. また, ヘルパーTリンパ球/サプレッサーTリンパ球比の減少が8例中4例, 増大が8例中4例で見られた.
末梢血に対して歯肉組織では, Tリンパ球/Bリンパ球比の著しい減少が14例中7例, わずかな減少が14例中7例で見られた. また, ヘルパーTリンパ球/サプレッサーTリンパ球比の減少が14例中10例, 増大が4例であった.
以上のことより, 歯肉組織・歯肉溝滲出液では, 局所的な免疫調節機構が現れており, 歯周病患者の免疫応答には, 少なくとも2タイプの傾向が見られることが示唆された.
以降さらに例数を増やして, この傾向を明確にしてゆくとともに, 歯肉組織と歯肉溝滲出液との関連について, 検討を加えてゆく. また, 各患者の年令, 臨床診査項目, 病型, 病期, 試料における細胞数との関連性についても分析してゆく.
今後は歯肉溝滲出液の遠心上清中のコラゲナーゼ活性の測定, また, 末梢血の血清抗体価の測定を行い, 歯周疾患の活性・局所の状況等とリンパ球サブセットにおいて関連する因子について把握してゆく.
また, 次段階としては, 検索事項にインターロイキン1保有細胞, インターロイキン2保有細胞, 好中球貧食能の検索を加え, 宿主の歯周病における免疫応答について, さらに検討してゆく予定である.

URL: 

Published: 1989-03-30   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi