1987 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータリテラシの構造の分析とカリキュラム開発
Project/Area Number |
62450087
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
今栄 国晴 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60023967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中津 楢男 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90133131)
多鹿 秀継 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (30109368)
清水 秀美 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60025111)
北岡 武 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60024022)
平田 賢一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20024060)
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Keywords | コンピュータリテラシ / カリキュラム開発 / 教員 / 大学生 / 高教生 |
Research Abstract |
学校教育の中で適切なコンピュータリテラシ教育(以後CL教育とよぶ)を実施するために各国は競って努力してきた. 本年度はそのためのカリキュラム構成の基礎資料とするためコンピュータリテラシの構造を明確にすることが研究目的であった. 高校2年生657名, 短大学193名,大学生1017名を対象に32項目のコンピュータリテラシテストを実施した. その結果,コンピュータリテラシは,知識(コンピュータに関する知識),技能(ワープロ,パソコンなどが使える),積極的態度(コンピュータは入々を幸せにするといった期待),否定的態度(就職が減るなどのおそれ)の4因子から形成されていることが明らかになった. 各生徒(以後学生も含む)の中のこれら4因子の強さを調べると,現在コンピュータを使用しかつプロクラミングもできるほどの生徒(全体の11.1%)は.知識が最も多く態度も積極的であった. 一方,今も将来もコンピュータとは係わりたくないという拒否的生徒(42.5%)は知識が少ないだけでなく非常に強い否定的態度が特徴であった. 我々の前研究はこれらの生徒は勉強嫌いで学校生活にも不適応者が多いことを明らかにした. これらの事実は将来のCL教育の重点をこれらコンピュータ拒否群の生徒におかねばならないことを示している. また,コンピュータリテラシに関しては性差が大いことが特徴である. 特に知識技能については男子が女子をはっきり上まわっている. このことはCL教育の中の知識技能に関する教育においては女子に対して十分に〓慮した教材でなければならないことを示唆している. その他,本年度は教師の調査もおこなった. これは実際にCL教育を担当する教師集団の実態を明らかにしてその研修対策を考える資料とするためである. その結果・各学校の教育工学主任クラスの教員と管理職や一般教員との間の知識・技能・態度の差は非常に大きく,今後の研修の困難さを予想させた.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 今栄国晴: 日本科学教育学会第11回年会論文集. 11. 349-352 (1987)
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[Publications] 今栄国晴: 第12回CAI学会研究発表大会論文集. 12. 261-263 (1987)
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[Publications] 今栄国晴: 日本教育工学会第3回大会講演論文集. 3. 31-34 (1987)