1988 Fiscal Year Annual Research Report
フィッション・トラック年代法による白亜紀以降の西南日本内帯・外帯の対比
Project/Area Number |
62460053
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
弘原海 清 大阪市立大学, 理学部 (90047572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
升本 眞二 大阪市立大学, 理学部, 助手 (40173760)
塩野 清治 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (40047387)
八尾 昭 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (40047353)
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Keywords | フィッション / トラック年代 / 光ディスク / 画像データベース / 画像処理 / ジルコン / 標準年代鉱物 |
Research Abstract |
当研究課題の初年度では、(1)フィッション・トラック(F.T.)年代測定用の画像処理システムに光ディスク装置(備品費)を組み込み、計測作業中の顕微鏡画像の入力・管理・利用を援助する画像データベース・システムをハードウェアおよびソフトウェアの両面で完成させること、(2)世界の標準年代試料を使用して画像処理システムの年代計測能力を評定して、高い精度と信頼性のあるデータが得られる実用システムを実現することに目標があった。 昨年の研究開発作業の結果、光ディスクによる画像データベースを併置したF.T.年代測定用画像処理システムが世界最初のものとして完成した(論文1)。この画像処理システムによって、マン-マシン対話処理により高度に自動化され高能率な計測が実現したのみならず、従来不可能であったすべてのF.T.の顕微鏡画像について3次元的なベクトル値(位置・長さ・方向)を測ることが可能となった。このことは様々な岩石の地質年代を定量的に計測できると同時に、その期間における岩石の熱環境をも知ることが可能になる。 システムの評定作業に欠くことのできない世界の標準年代試料(ジルコン)を、米国・オーストラリアから入手した。これらを用いた実験結果を9月の国際会議に発表した。 次年度には、これら標準試料によるシステムの評定作業と並行して、西日本の中生代白亜紀以降の内帯・外帯の火成岩類や堆積岩中の凝灰岩のF.T.年代の計測を始める。
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