1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62460086
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森脇 俊道 神戸大学, 工学部, 教授 (00031104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 孝一 神戸市立工業高等専門学校, 助教授 (50124061)
杉村 延広 神戸大学, 工学部, 助教授 (80135813)
岩田 一明 神戸大学, 工学部, 教授 (30031066)
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Keywords | 超精密切削 / 難削材 / ステンレス鋼 / ジルコニアセラミックス / ダイヤモンド工具 / CBN工具 / 仕上げ面あらさ |
Research Abstract |
本研究は、ステンレス鋼やセラミックスなどに代表される難削材の超精密切削加工技術を確立することを目的としている。本年度は、昭和62年度における研究成果をふまえ、引き続き基礎および応用に関する実験的研究を行った結果、以下の研究成果を得た。 1.難削材の超精密微小切削機構の検討 新たに開発した超精密微小送りテーブルを用いて、CBN工具によるステンレス鋼の超精密超微小二次元切削(切込みが1μm〜1/100μm程度)を行い、切削力、仕上げ面形状の測定と切りくずの観察を行った。その結果工具の結晶粒の大きさともからみ、0.1μm以下の切り込みでは正常な切削が行われにくいことが明らかとなった。また走査型電子顕微鏡内での微小切削を行って、セラミックスや鋼の微小切削における切りくず生成過程の観察と解析を行い、これら材料の微小切削における基本的な特性を明らかにした。 2.ステンレス鋼の超精密フライカッティングにおける被削性 前年度の研究において被削材が良好であることが判明したCBN工具(CBN含有量が20〜40%のもの)を用いて、各種の切削条件下でステンレス鋼の超精密フライカッティング切削実験を行い、工具摩耗、仕上げ面あらさ、切削力などの観点から検討を行った。その結果、切削距離1000m程度までであれば、仕上げ面あらさ0.1〜0.3μm程度の面が得られることが求められた。 ジルコニアセラミックスの超精密ダイヤモンド切削における被削性 単結晶ダイヤモンド工具を用いてジルコニアセラミックスの切削実験を行い、切削条件を適当に選択することにより、切削距離1000m程度まで良好な仕上げ面を得た。
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[Publications] Toshimichi MORIWAKI: Intersociety Symposium on Machining of Advanced Ceramic Materials and Components,ASME. 151-158 (1988)
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[Publications] 森脇俊道: 精密工学会昭和63年度関西地方定期学術講演会論文集. 43-44 (1988)
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[Publications] 森脇俊道: 平成元年度精密工学会春季大会学術講演論文集. (1989)