1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62470051
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松田 敏彦 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (10033359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草地 功 岡山大学, 教育学部, 助教授 (10032773)
山本 雅弘 岡本大学, 理学部, 助教授 (60033130)
河原 昭 岡山大学, 理学部, 教授 (40012372)
小坂 丈予 岡山大学, 理学部, 教授 (60016269)
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Keywords | バイデライト / 産状 / X線回析 / 底面間隔 / 化学式 / 膨張性 / 粘土鉱物 / モンモリロナイト / 水熱変化 / 混合層鉱物 / 相変化 / 層間陽イオン |
Research Abstract |
1.バイデライトの鉱物学的性質:バイデライトは二八面体型スメクタイトの1種で, 多産する同属中のモンモリロナイトより膨潤性が小さく, また産出例のまれな鉱物として知られている. 長野県山ノ内町角間にある佐野鉱山(ろう石鉱山)の変質帯には産状を異にするバイデライトを産出する. 産状は(1)脈状,(2)斑点状,(3)塊状,(4)粘土状の4種で, 夫々の試料について化学分析,X線回析,示差熱分析, 電子顕微鏡で検討した. 電顕観察では, 試料(3)は短冊状でこの鉱物特有の形状を示すが他は不規則板状である. X線回析による膨張性は4試料ともほぼ同様で底面間隔は風乾(層間イオンMg)14.7〜15.0 2.ナンモリロナイトの水熱変化:日本産モンモリロナイト(山形県月布, 新潟県小戸産)の層間陽イオンをアルカリ, アルカリ土類および遷移金属で置換し, 350〜600℃, 水圧1Kb, 7〜21日間水熱処理し, その相変化の様子を検討した. 結果は温度の上昇に伴いモンモリロナイト→混合層鉱物→非膨潤性鉱物へと変化した. この結果はEberl(1978他)と大勢では一致する. しかし層間陽イオンがん;Mgの場合には種類の異なる混合層鉱物が得られた.
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